ファラオの密室を読みました

ちまちまと読んでいたが、止まらなくなって一気に読んだ。この物語は、人間とは？神とは？としつこく問われる。日々この物語を読んでは深く考えさせられるというよりホラー映画を見た後のような、苦味と恐怖がほんのりと残っていて、引き込む力、そして思い描かせる力がものすごいなと思った。

普段はサスペンスを読むことは無いのだけれど、エジプトという舞台がどうサスペンスになるのか気になったし、サスペンスの解決してスッキリするあの感覚はたまにはいいもので、購入した。

ここではネタバレを書かずにいようと思う。
気になった人はぜひ読んで欲しい。
最後の最後まで、「えぇ！？」となります。
鮮明すぎる描写には、少し気味が悪くなって気持ちが悪くなったところもあった。登場人物の心の内が焦げ付いて、なんとも言えない悲しさと怖さがあった。
でも、読んでいくとそれをしっかり感じていればいるほど、最後まで駆け抜けられる。
駆け抜けたあとに、ほろりと涙が滲む。

ぜひです。