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【九時:00】接客について

部屋の模様替えを最近して、昔アパレルで働いていた時のことを思い出した。

ベッドを動かしながら、昔このぐらいの棚を1人で運んでたなぁそして、その下の埃えぐかったとか思い出した。こまめに掃除が大事だ。

そして、接客についても思い出した。

おそらくアパレルをしていると最初にぶつかり、永遠にぶつかるテーマなんじゃないだろうか。接客に始まり接客に終わる。
あまり接客をしない店もあるが、セレクトのお店や、個人でやっているお店なんかはそこに重きを置いていることが多い。

接客という言葉がなんだか一人歩きして、毛嫌いしている人が多いと思う。お客さんも店員さんも。僕も嫌いだ。
苦手だったが、不得意ではなかった。割と売り上げは上げていたのだが、このシステム自体、考え方自体が良くないなと思った。

売ることが必要になってくるため、どうしても店員さんの立場としては商売が出てしまう。それをお客さんは感じ取って毛嫌いしてしまう。負の循環。こうして、だんだんと接客という行為自体を遠ざける様になってしまう。

僕も経験した。必死で売るために口八丁手八丁、ペラペラと話したくもないことを話していた。誰も得していない、得しているのはオーナーのみ。

そんな時にある本を読んだ。日本人の販売員の方がヴィヴィアンウエストウッドで働いていた時のことについて語っていた。
接客に悩んでいた著者は、ある時ヴィヴィアンに会う。そこで彼女は
『そんな堅苦しくしなくていいもっと自然に話せばいいのよ』
と、ソファからクッションを床に3枚放り投げて。ビビアンと著者とお客さんで楽しく談笑したという。

これが、きっとあるべき姿なんだと思う。

お客さんと店員さんでなくて、人と人。そして接客でなくて、いい買い物をしてもらう手助けをする。そういう事でいいのだと。

現状ではなかなか難しいとは思うが、人と人という意識に皆んながなっていけば素敵だなと思うし、そう願っている。

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