見出し画像

「ほめる」は甘い?


〜今日の気になった記事から〜

「ほめる」というのは、簡単そうで難しいものです。

字の下手な人に「お前は字が上手だね」と言ってみたり、楽しげに仕事に打ち込み始めると明らかに不機嫌そうな表情になったりする。


字の下手な人に「お前は字が上手だね」と言うのは、褒めてるのじゃなくって、単なる「嫌味」になってしまいます。
(私の親がこのタイプでした(笑))


また、楽しげに仕事に打ち込み始めると、明らかに不機嫌そうな表情になるのは、仕事とは「苦しんでするもの」という思い込みがあるのでしょう。

これは、一般的に言う「ヒガミ根性」に当たるもので、仕事を楽しんでいる人に引け目を感じてしまっている可能性もありますね。
あるいは、自分が苦しんで来ただけに、相手に無意識に同じ思いをさせようと思ってるのだと思います。

こうなると、楽しそうに仕事に打ち込む人を見た時に、「いいことだね」とほめることは絶対に出来ないんです。
私がかつて金融機関に勤めていた時に、そういう人、多かったです。
いわゆる人格的にゆがんでるなぁ、と魅力には感じなかった覚えがあります。

お陰で、仕事は楽しいとは思っていても、楽しく無さそうな顔をしながら仕事をする習慣が身に付きました。
でもやっぱり、こんなことを毎日、続けていると本当に仕事が楽しく無くなって行くんですね。

実際に離職率も高く、3年で続いた同期は半数を切り、最後は近隣の同業他社と合併してしまいました。
規模に倍以上の差があったので、対等合併を謳いながらも実質は、吸収合併になっていたものと思われます。

こういった環境の中で、「人は褒めて育てるもの」なんて言おうものなら大変なことになります。
「何を甘いことを言ってるんだ!」などとお説教が始まります。


今になると実はこれ、心理学を学んで後から分かったことなんですが、相手に同じ思いをさせようとするのって、単なる「甘え」なんです。

「母子一体感」と言うんですけど、子供が母親に「僕のことママが分かってくれなきゃヤダ!」って言うのと基本的に同じ精神構造に当たるんですね。


「甘えたことを言うな!」と、自分の「立場」に甘えてしまう・・・。
そんなリーダーの方は、やっぱり「ほめ方」が分かって無いなぁと感じ、何とも残念な気持ちになってしまいます。

そのまま続くことに私は、真剣に心配してしまうんです。

そんな人には、かつて学習塾時代に、夢中になって一日で10時間、楽しげに勉強していた「中学生」の話をする気が失せるんですね。
まぁいいか、と受け流すものの、それがいわゆる「大人な対応」になっているのかな、という気もしたりもします。

ここに、他のリーダーを引き離すヒントがあるようにも思います。


/できるリーダーかダメなリーダーかは、部下のほめ方でわかる


よろしければサポートをよろしくお願い致します。 頂いたサポートは、個々人がよりイキイキと持ち味を発揮して活躍出来る社会の実現のための活動費に投下して参ります。