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最低賃金のためにできる盲点?

〜 今日の気になった記事から 〜

今年も、最低賃金の改正のニュースが話題になって来ていますね。

すでに何年か前の記事ではあるんですけど、文面に「IT投資よりも人を安くこき使ったほうが得」とあるのが印象的ですね。
加えて、「2020年の適切な最低賃金は1313円」とあるのが更に印象的。
今年、2021年ですら、まだ実現していない賃金です。

この記事の2018年の時点では、まだコロナなんて夢にも思わなかった頃でした。
但しこの時点でIT投資を進めていれば、今ごろ、よりコロナも乗り切り易かったかもしれません。
まさに、IT投資がコロナ対策にもなる時代にもなって来ていますね。


加えて言えば、日本の生産性の低さというのは常に指摘されていることですが、この生産性というのも間違いがちな話で、「より沢山、効率良く生産すること」と誤解されていることも多いんですね。

本来の生産性とは、「金銭的な付加価値の多さ」のことであり、乱暴ながら簡単な言い方をすれば「より値段を上げる」ということなんです。
ところが、この値段の上げ幅が、日本の場合、異常に少ないのです。

「より良い物をより安く」って言い回し、日本では受けますね。
それが美徳と考えられている感すらもあるのですが、平たく言えば結果的に、それが生産性の低さにつながっている、ということなんです。

良い物は高くて当然。それ相応の対価を!
というのが世界標準、ということなのでしょう。

なので、安くて良い物を提供しようとすればするほど、犠牲になる人が出て来る訳です。
その犠牲になるのは、結果として立場の弱い人。
つまり、働いても働いても、決して報われない状況が続くのです。

その維持のためにも、最低賃金の低さが続けられて来た側面があるのでしょう。

ほんと、惜しい気がしますね。
大切なものを見逃している気がします。


その中で、手付かずで無尽蔵に改善の余地のある分野が、盲点として一つだけあると思います。

それは、人の「育成法」を見直すこと。
人を「低額、使い放題」に出来る時代は終焉を迎えつつある感があります。
なので、それに伴って解決の糸口が見えつつあるようにも思います。

これによって、付加価値の多さを増して行き、業績を向上させて行く方向へ目を向けたいものですね。

/「低すぎる最低賃金」が日本の諸悪の根源だ


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