見出し画像

副業のメリット・デメリット

今となってはもはや当たり前の言葉となりつつある「副業」。お勤めの会社で副業が認められるようになったり、友人が副業を始めたり、いよいよ「副業」は身近なものになってきるのではないでしょうか。
そのような背景の中、いざ副業を始めようとなったら、どのようなメリット・デメリットがあるのか。

副業を始める前に

「副業を始める際に考えなければならないこと」、それは「副業から何を得たいのか」ということです。
「副業」は、あなたが自身のスキル・経験・専門知識に基づく価値を企業に提供することで、「対価」を得るものです。ここでいう「対価」とは、金銭的対価、だけではなく副次的に得られるスキル・経験・専門知識も含みます。
この時、あなたが副業から金銭的な収入を得たいのか、副業を通じて新しい経験をしたいのか、など具体的に考えてみることが重要です。なぜならば、それによって行うべき副業が変わってくるからです。
そのことを考えるためにも、副業のメリット・デメリットを知っておくことは重要です。

副業のメリット

さて、副業を実際にする・もしくはこれから始めようとしているあなたにとっての利点は何でしょうか。

収入の増加

やはりこれは挙げなくてはならないメリットの一つです。収入の増加を主目的に挙げる方は多く、そこからプラスαで得られるものを求めています。
パーソル総合研究所の調査でも、「収入補填」が副業を始める際の動機として最も多く、スキルアップや自己実現といった動機を超える結果となっています。

本業のスキルを活かして貢献できる/試せる

新しい環境でのチャレンジといえば、一般的には転職が思い浮かびます。しかし、転職は何回もできるものではありません。そこでオススメなのが副業です。
これまで得てきたスキル・経験がどれだけ市場で求められているのか、副業を通じて確認することができます。高く評価されれば、社会に貢献できていると自信もつきますし、まだまだだと思えば、努力の方向性も見えてきます。
いずれにせよ、副業にチャレンジすることでキャリアの方向性を見極めることができるようになるので、思い切って広い世界に飛び出してみることは重要でしょう。

経験・スキルの獲得

副業の目的をこれに定めている方も多いと思います。副業は、もともと保持していたスキル・経験を活かすことがポイントですが、副業期間中に新たなスキルや経験を得られるようなものもあります。この時重要なのが、副業では全く未経験の領域に飛び込むことは難しく、経験してきた領域を広げることで新たな学びを得られる、ということです。
分かりやすい例でいうと、人材業界でマーケティングを経験した方がマーケティングのスキルを活かして教育業界での副業を行うことは、スキルを活かして業界を広げる、という観点でうまい副業の仕方と考えられます。反対に、これまで営業しかやってこなかった方が、マーケティングの副業にチャレンジしたい、というのはかなりハードルが高い、ということになります。
①本業のスキルを副業に活かす→②副業で獲得したスキルを本業に活かす→①に戻る、というサイクルが非常に建設的でよいと思います。そうした観点で副業の業種・職種を選択するのも良いかもしれません。

人脈を広げられる

新たな社会活動には当然、新たな人間関係が発生します。新たなインスピレーションを得られるのみならず、そこから新たな繋がりや事業の種が生まれることもあるでしょう。また、普段の職場では、自らの視点が固定化しています。副業によって多角的な視野を持つことで、他社や社会に対する理解度が向上することもあります。

計画力・タイムマネジメント力が身に付く

デメリットの部分でも後述しますが、副業は当然ながら生活の中の新たなアクティビティです。本業を継続しながら行う場合、タイムマネジメントによって自らの生活を管理する必要性が上昇します。これは、ワークライフバランスにも直結する問題で、不適切な管理は長期的に健康を害するなどのデメリットを意味します。

副業のデメリット

では、副業を行う上でのデメリットは何でしょうか。

ワークライフバランスを保つのが難しい

副業を行う上で最も懸念すべきデメリットの一つが、ワークライフバランスの不安定化です。特に自宅で行うような副業の場合、「仕事」と「プライベート」の境界線が曖昧になります。つまり、どこからどこまでが仕事なのか、という線を自分で明確化し、ルール設定を行う必要があるでしょう。

雇用保険等の適用対象外になる可能性

政府が提供する雇用保険は、1週間の所定労働時間が20時間未満の労働者に関して対象外であるとしています。もし2つの事業主に雇用されており、それぞれの労働時間がいずれも20時間に満たない時、対象外となるわけです。一方、2社ともに20時間を超えている場合、その者の生計維持に必要な主たる賃金を受ける雇用関係についてのみ被保険者となります。

いずれの場合も、同時に複数の事業主に雇用されている場合でも、雇用保険の計算に用いられる労働時間は「合算されない」ということを把握しておきましょう。

注意が必要な副業

競合企業での副業

本業として働く会社の「同業他社」にあたる会社での副業に関しては、モラルや副業規定に反するので注意すべきです。自社の秘密情報等の漏洩につながる可能性があるからです。多くの企業では、就業中の同業他社への副業だけではなく、転職や退職をした後の同業他社への勤務すら禁止している会社もあるほどです。

本業に支障が出る副業

先ほどから繰り返していますが、副業に時間や労力を割きすぎることは、本業においての生産性の低下を意味するでしょう。仮に副業を許可している会社であっても、副業が原因で本業に支障をきたすと問題視されることになるからです。その行動の原因が副業であると思われた場合、本業の事業主から、副業の禁止を宣告されてしまうことも十分に考えられます。「本業あっての副業である」と考えましょう。

まとめ

副業を始める際に知っておきたい「副業のメリット・デメリット」について紹介しました。副業を始めることで、下記のようなメリットが期待できます。

・収入の増加
・本業のスキルを活かして貢献できる/試せる
・経験・スキルの獲得
・人脈を広げられる
・計画力・タイムマネジメント力が身に付く

一方で、下記のデメリットも考えられます。

ワークライフバランスを保つのが難しい
・雇用保険等の適用対象外となる可能性

また、競合企業での副業や本業に支障が出る副業も基本的に禁止されているケースが多くあります。安全に副業が行えるよう、メリット・デメリットを理解した上で副業に挑戦してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?