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誰よりも早く失敗する

即断即決で思い立ったらやってみるというやり方には、とっても良い点がひとつあって、それは「誰よりも早く失敗できる」という点である。言い換えると「もしあれをやっていたら」「僕だってあれくらいできるんじゃないか」そういう気持ちが微塵もなくなる。さっぱりしたものだ。

そしてこのブログである。

このブログの本質は「果たして毎日2000文字書き続けられるのか」「毎日書くといった大人はその約束を守れるのか」である。中身よりチャレンジで、結局のところ毎日書くという約束を今まさにやめようとしている大人がここにいる(笑)1週間に一回くらい、それも何か心が動く瞬間にそれをブログにするというのがいいなと思い始めている。もっというと期日を決めなくてもいいのかもしれない。終わらせない工夫はとっても必要だ。なにごとも。

こういう宣言して失敗をすると、こういうことを平気でできる人は本当にすごいなぁとか、本を執筆している人たちは本当にすごいと、人に対してハスに構える必要がなくなるし、なんならエピソードのひとつにもなって「僕もこの前チャレンジしたんですけどね。。やめちゃいました」でひとつの笑いにもなるかもしれない。

続けられない分野に才能はない

「続けられないっていうのは、その分野に才能がないってこと。初期衝動に頼ってなんでもかんでもそれがないとと求めるのは、どうかと思うよ」と大森靖子も街録chで言ってたけれど、ほんとその通りだ。僕はルーティーンを繰り返しやることに全くもって才能がない。

この街録chというyoutubeは本当にいろいろな人間模様が観れて面白くて、それでいてなんだか生きてるだけでいいじゃんという優しさに満ちていて好きなんだけれど、インタビュアーの三四郎さんの話を引き出す技術がものすごく、それだけでもとっても勉強になる。そしてこの番組ができた経緯が、中田のあっちゃんのchの研究と西野さんの音声を聞いていてというから、やっぱり誰になんといわれようが何かを発信しつづけ、どこかが少しでも未来につながればというのは、決して悪いもんでもないなと思っている。

ちなみにこのnoteは、自分に向けると共に、クリエイターのオンラインサロン「CREA/Meetup」という場所でいろいろなものを、繋がりながら吸収しようとしているこれからのクリエイターに向けて書いている。

自信をもつこと

日本のクリエイターにとって一番欠けているのは、「Be confident自信をもつことだ」ということは、大昔から言われていて、コンテンツ力はピカイチなのに、世界に出て行くクリエイターが少ないのは圧倒的にその自己肯定感を養うとか、自己を啓発しないと自信をもてないという部分だと言われてきた。

けれどそれと相反して、アーティストやクリエイターは下手に自信を持たない方が創作活動や作品に色気や幅がでるんじゃないか、そもそもの創作の起点に精神的な弱さや脆さをわかってあげられる部分が必要なんではないかと思ってきた。

そしてなんとなくの結論として、「自分をわかること」ということがとっても大切なのだと今は思う。いわゆる「自我」である。中途半端な自我はエゴになって誰にとっても無駄なものになるが、自我をどんどん育て、超自我、ミスチルの歌にもあったes(エス)と呼ばれるもの、今まで意識のむかないところに、意識をもっていきながら、新しい自分に出会ったり、弱い自分、強い自分と向き合ったりしながら、そこにたどり着いていくことで、結果劣等感まみれでも、過去がどうでも、今失敗しても、恥をかいても、人になんと思われても、それを乗り越えて表現していけるゆるがないものができていく、いやゆらいでいてもいいと思える気持ちかもしれない。

今日の一冊

最後に最近読んだこの人のクリエイティブ魂に震えた人の本を一冊紹介したい。

藤井健太郎という今もっとも才能があると思う演出家の著書。自分の作品を紐解きながらその異常ともおもわれるこだわりが満載されている。入社二年目のADの時から「限界ヲ知ル」という番組のディレクターに抜擢されたところから才能ありありなのだが、この人のすごいところは、一切の工程の仕事を企画、撮影、テロップ、編集にいたるまで一人でこなすところ。何かワンオペの見方が変わった。

「こんな業界に天才などいない。だからこそ少しでも努力を重ねていいものをひとつでも世に出したい」と語る言葉は深い。

というわけで継続企画に断念した僕だけれど、これからも1週間に1回くらいは想いのたけをぶつけていこうと思うので、それはそれで気楽に楽しんでいただけたら何よりである。伝えたいのはいつも「世の中のすべてをうたがって、すべてを信じ、自分自身を疑って、疑っている自分自身を信じる」その繰り返し。それだけできっと人は成長していける。

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