clusterラジオ体操部4周年から共有できること
clusterで毎週土日祝の朝9時から開かれるclusterラジオ体操部にて司会のシスターをさせていただいているかしちゃんと申します。
この記事は2024.11.24のラジオ体操部のお祈りの時間に4周年の節目としてお話しさせていただいた内容です。
note化しての共有をおすすめいただいたので、加筆の上で記事化し、
Cluster Advent Calendar 2024に参加させていただきました。
つたない内容ですが、もし何かのご参考となったりお役に立つことがありましたら幸せです。
いつもclusterラジオ体操部に本当にたくさんご参加くださってありがとうございます。
clusterラジオ体操部は2020年の11月28日に第1回が開かれて始まりました。
今年の11月28日は、clusterラジオ体操部が始まって4周年になります。
ということで、少し長くなりますが、clusterラジオ体操部についてスタッフの立場からお話をさせていただきたいと思います。
まずはclusterラジオ体操部の歴史です。
主催のVulpeSさんによると、当時のclusterはまだロビーがなくてイベントも少なく、初心者がワールドのコミュニティに入るのに敷居が高かったんだそうです。そこで初心者もベテランも、誰でもが気軽に参加して触れ合える草の根の場として、ラジオ体操が始まったとのことです。
ちなみにラジオ体操を始める時に、朝の何時から開くかという話が出たそうです。そうしたところ、『頼むからせめて9時からにしてくれ』という泣きに近い声が上がり、9時からになったんだそうです笑
それから1年半以上、長らくここの通常ワールドで、有志が集まってアットホームに開かれていました。
転機が訪れたのは2022年の春ごろで、参加者が25人を超えてスペースが分かれることが増えるようになりました。
そこでその年の6月25日からイベント形式を試行しながら、へぷたんさんの伴奏と熊猫土竜さんのナレーションによる今の音源が制作され、かんぽ生命から正式に承認を受けて、8月6日から今の形で開かれるようになりました。
教会でのお祈りは、通常ワールド時代の最初は「ラーメン」「よい一日を」だけでした笑
ちなみに聞くところによれば、最初にラーメンと言い出したのは、ハロクラでちくわ大明神と言われている方だそうです笑
イベント化の前後からだんだんと季節の話題などを話すようになりつつ、ネタのない時には各地のラーメンの話をしたりしていました笑
そのうち参加者数もさらに増え、せっかくの集まりをみんなの交流に有効に活用できればと、お祈り前の告知タイムが始まりました。
参加者のみなさんからの告知の第1回は、ワーイさんの新作ワールドと、ニンニン猫さんのくるすてあ鎮守府でした。
ハロクラのような30秒の制限がないこともあり、初心者の方からベテランの方まで、ゆるく気軽なコミュニティ交流の一環として利用していただいています。
そうしてイベント形式が定着し、次の転機は2023年の1月7日で、リアルのラジオ体操会のようにスタンプカードが実装されて、毎回の参加記念に押せるようになりました。
翌2月からは毎月の初回が舞妓さんverのラジオ体操になり、今年の3月まで1年ほど続きました。
その終了と入れ替わりに今年の4月からは新たにラジオ体操の歌が加わり、今に至っています。
開催の記録としては、記録が残っているイベント化後から4周年までの開催回数がのべ282回、参加者数がのべ51000人になります。
本当にたくさんの参加者の皆さんから支えていただいていることに、改めて心からお礼を申し上げます。
まず以上がラジオ体操部のこれまでの歴史になります。
次にラジオ体操部の活動のお話です。
あまり意識したことはないのですが、こういうタイプのワールドやイベントが少数派で貴重のようなお話をしばしばお聞きしますので、
少しでも何かのご参考になればと思って、お話をさせていただきます。
ラジオ体操部の特徴は、元が草の根の交流を目的としたワールド開催だったので、その頃からの伝統で、イベント形式であるものの通常ワールドに近い感覚で、互いが立場や属性などに関係なく、ゆるく交流できるところだと思います。
要因や工夫としては2つあると思うのですが、1つは開場から開始までと終了後に、みんなが井戸端会議のように思い思いに交流できる場所や時間があるということ。
もう1つは、全体への呼びかけは進行に必要な部分中心で、主催側を含む多くの参加者の方がお互いに1人ずつ声を掛け合って交流してくださっている、というあたりかと思います。
ところで以前から長く言われ続けてきたclusterの課題の1つに、新規ユーザーが長続きしないということがあります。
そのメジャーな理由の1つとして、cluster内で友達ができない、あるいは友達と一緒に過ごす機会が少なく、元いたところへ回れ右してしまう、というものがあります。
ゲームだと1人でもやることが与えられますが、メタバースは何をするかが特に決まっていないこともあって、1人だけだとやることや居場所を見つけにくいのですね。
それとclusterの人口は、現在はワールドよりはイベントのコミュニティが中心になっていると思います。
イベントは華やかな大規模なものが多くて参加者数もすごく多いのですが、その中で1つ特徴として言えることがあると感じています。
何かというと、大抵が『プログラム・関係者告知・記念撮影・解散』のような流れになっていて、イベント内のコミュニティが『出演者と観客の縦つながり』になっていることが多いのですね。
そうすると、参加者同士の横つながりが生まれにくかったり、関係者と参加者の間も、立場の違いやスタッフコライダーが壁となって、フラットなつながりができにくかったりなどがあると感じます。
そういったことの結果として、『参加者の数は多くても、1人ずつの参加者をみると実は1人ぼっち』というようなこともよくあると思うのですね。
もしラジオ体操部を参考としていただける場合は、例えばイベントだと、開催側の流れだけで全ての時間を使いきってしまわず、その場にいるみんなのコミュニティを活性化させる工夫なんかはどうかと思います。
例えば予定したプログラムの終了後に自由参加でいいので、関係者も参加者もフリーに交流できる時間などがあるととても効果的です。
また声掛けの効果ってすごく大きくて、ひとこと声をかけるだけで相手にとっての居場所を作る効果があります。
下記はVRCコミュニティの素晴らしい記事ですが、clusterでも同じことが言えると思います。
無理なくできる範囲でいいので、お互いに1人ずつ、できれば関係者や常連から声をかけてみると効果は大きいです。
(私のような者でも声をかけたことで喜んでくださる参加者の方は多いです)
またこれらの工夫は参加者側に対してだけでなく、イベントの開催者側に対しても少なくない効果があります。
配信やVRCなどでは1人ずつとの間で、コメントを拾ったり寄り添ったコミュを作られていることが多いと思います。
同様にclusterのイベントでも、参加者1人ずつとの間で声掛けや分け隔てない交流をしていくことでそこが安心できる居場所になれば、ファンの層や輪が広がったり互いのつながりが深まり、みんなで相乗的に発展していく可能性が開けてきます。
簡単な工夫から、いろんなイベントやワールドでコミュニティの世界が広がっていくと、とても素敵で楽しいんじゃないかと思います。
それから、リアルにないメタバースの大きな利点があります。
境遇や環境や病気やハンデであったりと、リアルで色んな生きづらさを抱えている人はすごく多いですが、メタバースではそういったものに縛られず自由に思いのままに羽ばたいて活動することができます。これは仮想空間の大きな発展の可能性の1つと言えます。
アニメの世界ではソード・アート・オンラインのマザーズロザリオというストーリーがとても有名です。
ネタバレをお許しいただいてご紹介しますと、エイズの末期で無菌室にいる子が、フルダイブという夢のVR技術によりVR空間で無敵の剣士として活躍し、幸せな生涯を送るお話です。
ですが技術がそこまで至らずとも、すでに現実の身近な体験として、メタバースの草の根で友達と交流しながら楽しい時間を過ごすことでリアルにも相乗効果を発揮し、生きづらさを乗り越えたり快方に向かっているお友達も少なからずおられます。
鬱が寛解したり睡眠剤が不要になったりなどもありますし、下記はclusterのお友達のマザーズロザリオのお話のリアル版のような、とても心を動かされる驚きと感動の一例です。
ワールドでもイベントでもコミュニティがあると、お互いにいい時だけじゃなく、しんどい時も支え合えたりして心強いです。
そんなこんなで、いろんな立場のみんなが互いに交流して、メタバースならではの素敵なコミュニティがあちこちで花開くと本当に素敵だと思いますし、ラジオ体操部もそういった場所の1つとして、これからも活動させていただきたいと思っています。
以上長くなりましたが、4周年を迎えてのお話でした。
どうぞこれからもclusterラジオ体操部をよろしくお願いします。
明日は武州路回遊さんです。
「どうやってイベントでワンオペしているかの説明」の記事だそうです。
とても興味深いですね。ぜひお楽しみにです。
それではみなさんの健康と素敵なclusterライフを願って、
ご一緒にお祈りいたしましょう。
『ラーメン』