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輪に入ることの難しさについて

 VRChatをお楽しみの皆さん、VRChatをご存じ無い皆さん、こんにちは。
「悲しい名前」と言われがちな【やがて捨てられる補助輪】です。 
「VRChatって何?」という方は、良かったら下記の記事を読んでみていただければと思います。
簡単に言うと、VR空間で色んな交流や体験を楽しむSNSという感じです

 さて、そんなVRChatですが、自分の知らない人たちと交流するというのはなかなハードルが高かったりする部分もあるわけでして。
今回はそんな交流のハードルの高さと、ハードルをなるべく無くす方法について考えていきたいと思います。


後から入ると大体輪が出来ている

 前述の通り、本日はVRChatというVRSNS内での交流についてお話するのですが、皆さんは「出来上がっている輪に入る」ことは得意ですか?
仲間内だったり気の合う人たち、話の合う人たちで集まっているグループ。
そんな中へ「入ーれーてー!」って入ること。
ほじょりんはとっても苦手です。
 だって既に出来上がってる輪って、壁や柵に囲まれた砦や城塞みたいに完成されてて、外から入りにくい雰囲気があったりするじゃないですか。
「何て言えば混ぜてもらえるかな」とか「いきなり話に参加して嫌がられないかな」とか色々考えちゃって、結局ちょっと離れた横のところで「うんうん、そうですよね。わたしもそう思います」って感じで頷いたり。
そうやって声を掛けられるのを待ったり、機を窺ったりすることが多いのがわたしです。

 実際VRChatのPublicなインスタンス(部屋)って、自分が新しく作った場合はともかくとして、基本的には「既に出来てる部屋」に入っていくことが多いのです。
そうなると、部屋に入ってみても既にいくつかのグループが出来上がっていたりして、それぞれにまとまってお話していることが殆どだと思います。
 特に、自分のアバターを見つつ周りの人の姿も見れるミラー前は、VRChatの人気スポットで「VRChatterミラー前に集まりがち」なんて言われることもよくあるわけで……と、これは余談ですが。

 そんなこんなで、Publicなインスタンスでは大体まず最初に「輪に入る」チャレンジが必要になってくるわけです……が、外から入ってきた人が輪に入ろうとするのは心的なコストが高いというか、ハードルが高いというか。
やっぱり結構大変だったり難しかったりするわけで。
 勿論、輪になっている内側の人たちは、別に「新しい人を排除しよう」なんてことは思ってなくて(例外はあります)、ただ仲良くお喋りしているだけではあるんですが……
それでもやっぱり、外側からの立場だと入りづらさってあるんですよね。
 特に始めたばかりの方。
あるいはコミュニケーションを取るのがあまり得意でない方にとって、これは大きなハードルになっていると思います。
 では、どうすればこのハードルを下げる、あるいは無くすことが出来るでしょうか?

輪を開くということ

 例えば「ご自由にお座りください」と沢山の席が設けられた部屋に後から入った時。
まばらに人が座っているのを見て「どこに座ろう?」って悩んでいるところへ「おーい、ここにおいでよ」って誘われたら、「あ、そこに座ってもいいんだ」って思えますよね。
 誘われるとまではいかなくたって、悩んでるときに「こんにちは」って言われたら、「こんにちは、ここ座っていいですか?」と聞きやすくなったりすると思います。
 たった一言。
たった一言なんですけど、それでも入りやすさは全然違うと思います。
とっかかりが生まれるというか、話しかける余地が生まれるというか。
 輪を開くには、それだけでも充分だとほじょりんは考えています。

 VRChatでも同様で、新しく入ってきた人にたった一言の反応を返す。
あるいは、マイクが無ければ手を振るだけでも良いし、VRではなくデスクトップからの参加なら、相手と目が合った際にぴょんぴょんジャンプして跳ねるだけでも良いと思います。
「わたしはあなたに気が付いている、あなたを拒否してはいない」という姿を伝えること。
それだけでも受けた側はそこへ参加しやすくなったりします。
 更に輪を開くのであれば、やって来た方に「今なにを話していたのか」を伝えることで、よりスムーズにお話への参加がしやすくなったり、状況の把握がしやすくなったりもします。
「挨拶をする(声を掛ける)」と「話題を説明する」というたった2つのアクションだけ。
それだけでも後から入りやすい、開かれた輪が出来るようになります。

 勿論これらの行為は、強制でも無ければ「やらなければならない」というものでもありません。
迎え入れる側だって心的なコストは掛かるでしょうし、無理に迎え入れて心労を重ねた結果自分が疲れてしまっては楽しくもありません。
あくまで「それらを出来る人がやる」程度で良いとほじょりんは思っています。
そしてそれが少しでも繋がり、広がっていけば良いなぁと。

世界が優しくあるために

 そうして迎え入れてもらえた体験をした人が、少なからず救われた人が、次の新しい人に同じことを返せるようになっていけたなら。
100人に1人だとしても、そうした人が増えていけたなら。
そして、その姿勢や気持ちをVRChatの中だけでなく、現実でも誰かに向けられるようになったのなら。
人々の間で優しさや許容が広がることで、「居ても良い場所」と感じられる場所や人が増えたなら。
 世界はほんの少しだけ、今よりも優しく、生きやすくなっていくんじゃないかな。
なんて、ほじょりんは期待しているのです。


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