今はそれしか選べない
真剣に考えてこれが最良の道だと決めたことさえ、実際にはそうでないこともある。
私は40年以上生きていて、何度も道を選び間違えた。
ただ「選び間違えた」というのは、誰から見てのことだろう。
人から見ると「間違いだ」とか、「どうしてそんな馬鹿な選択を?」と思うことも、自分にとっては必要な道や時間だったりする。
私は納豆が苦手だけど、無性に納豆が食べたくなって毎食食べることがあるし、夜眠れず砂糖水が飲みたくて、湯に溶かして飲んだらぐっすり眠れたこともある。
たぶん、体にとってその時どうしても必要だったのだと思う。
『私』は自分に必要なものをわかっているから、端からどう見えようと、選んだ道は必要な経験を得られるものなのだろう。
どんな経験が必要なのかはずいぶん後になってからしかわからない。その経験をすることで、その先に起こる出来事に備えているに違いない。
だから、自分が悩んだり直感で選んだことは、最初からそれしか選べないようになっているのだと思う。
もしかしたらそれは"運命"とかいうものかもしれない。
「きっとそうに違いない」と自分に言い聞かせ、恥をかいたり、人に迷惑をかけたりしながら一日一日を生きている。
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