海石榴とも書く

 珍しいものを見たので備忘録。

 椿が植わっている庭でのこと。親方に「一本、珍しい葉っぱのがあるんだよ」と言われ、のこのこついて行くと、これがあった。


 どちらも一本の椿に生えているのだが、上は葉の先端がきゅっとしぼんでいて、下は葉の先端からさらに一枚葉が伸びている。
 親方は当初病気か何かと思って調べたそうだが(虫がつくと葉が膨らんだり、一部分だけ千切られたりすることがある)、結局そういうわけではなかったようで、「ということはそういう品種なのかもなあ」と思ったまま長い期間調べてなかったそうだ。けっこういい加減な人なのである。

 というわけで調べてみたところ、どうもこれが椿の希少品種らしい。

(スマホで手書き故、字が汚いのには目を瞑ってくれると嬉しい)

 花が白色とのことなので、恐らく『梵天白』(梵天葉椿?)という品種で、上が“錦魚葉(金魚葉)”、下が“梵天葉”というそうだ。元々は葉が突然変異した藪椿で、それを園芸品種として残すことに成功したもの、なのかな。
 錦魚葉は先端が金魚の尾のようになっていて、梵天葉は葉の先端から葉脈でもう一枚の葉と繋がっている。
 錦魚葉だけがつく『錦魚葉椿』というものもあるが、この『梵天白』のように、梵天葉がつくものには、錦魚葉と普通の葉もつくそうだ。

 人生で初めて見た葉の形であり、多分珍しい品種だと思うので、お裾分け的な記録として。

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