人間に化けるドラゴンの話をしようとしたら、どうしてこうなった。

私には、大昔の過去世の記憶がいくつかある。
デリートしきれなかった記憶の中に、「ポリモーフ人の姿に化けたしたドラゴンにひざまずかれ、手の甲にキスされてプロポーズめいたセリフを言われる」記憶がある。今でも思い出せばキャーとはなる。化けた姿とはいえ、見かけはイケメン貴族やったしな。
そこまでベタベタなシーンなら、そのプロポーズを受け入れていそうと思うやん?
そのときの私は、断ってるんよなぁ……。
理由:相手はドラゴンだから。
ことごとく、恋愛フラグクラッシャーだなぁと自分でも呆れる。

その頃の話には、義理のお兄ちゃんとして、例の腐れ縁のお方も登場するのだが……そこらへんあくまでも義理の関係だからか、時が進めば進むほど、お兄ちゃんというより……みたいなことになっていく……。ウゲェ……元カレというか元旦那との馴れ初め話を読まされる気分になる……。もう、やめやめ。ここらへんの話を掘り下げやめとこ……。

って言いたいけど、過去世リーディングすればするほど、何度も何度も登場する前世の元夫……。
もう終わってる関係とはいえ、終わってる関係だからこそかな、過去世を思い出せば思い出すほど、なんともビミョーな感覚になるわけで。

幼い頃、私の前世の元夫の前世の名前を冠したケーキ屋で誕生日ケーキを買ってくる親に、言葉にしがたい、その絶妙に微妙な心持ちを伝えたことがあったが、恋人と別れたり、離婚した経験のない人には、伝わりようがなかったナニカなのであった。

幼い姿には似つかわしくない、その感情。誰にもわかってもらえない悲しささえあったね……。
そのあと、無事に今回も腐れ縁のお方と同じクラスになったので、前世の元夫の名前のケーキ屋問題は、一旦脇に置くことにしたのであった。味は美味しいんだけどね、店名に問題あったんだよ(超個人的な話だし、大半の人には関係ないんだけど)

初めての彼氏にフラレたときに、「ストーカー、の女だから」と理由を説明されたので、連絡の取り方や会う頻度がしつこすぎたのかなぁとわびたら、
「ちがう。ストーカー、(←この点が重要)のオンナだから」と再び言われて、そのときは理由ワケわからなかったが、今ならわかる。あの例の腐れ縁のお方のオンナだと思われていたらしいのだ。前世で、お別れしているし、今回はそんな関係になんて一切なっていないというのに。
心外だった。
そのときは高校生だったので、ポカーンとするしかなかったけど、大人になった今、たまにワインを呑んで思い出す。やっぱり意味わかんない。呪い誰かにぶっかけていたからとかなら、まだ納得出来たのに。

なんとなく甘いシチュエーションになるというのは、人より経験してはいるけど、私は、ことごとくフラグをぶっ壊してしまう……。
そんなクセがあるみたいだ。

もっと器用に、甘い恋を楽しめる自分だったら、よかったのにね。

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