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詩集

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2016年12月の記事一覧

大晦日の御祓

大晦日の御祓

きりっとした 寒さに
目が 冴えてくる

きりっとした 水の冷たさに
心が 冴えてくる

いつだって 綺麗になるときは
ぬるま湯みたいに 甘くない
あったかくない

冷たい寒さに 凍えながらも
きりっとした 冷たさの中の やさしさに
気付いてくれると 信じてる

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君に似た背中

君に似た背中

君に 似た背中を スーパーで 見かけた

その瞬間 あぁ 別人なんだって 悟った
そんな 僕がいた

元気な 君が ここに いるはずのない 世界で
僕は 生きてるんだって
気付いて しまった

ちょっと前なら 僕は 君の名前を 呼び掛けるのに
今は もう 呼べない名前

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クリスマスぼっち

クリスマスぼっち

クリスマスに ひとりぼっち

最初から ずっと ひとりぼっちなら
私は さみしくなんか ならないのに

クリスマスに ひとりぼっち

あなたを 知ってから
私は さみしいって 感情を 自覚した

クリスマスに ひとりぼっち

誰にも 言えない さみしさは

クリスマスに ひとりぼっち

感情を 爆発させるまで
吐き出せなくなって
ついには 寝床から 起きれなくなった

さようなら
そんな 私

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僕はサンタクロースを待っている

僕はサンタクロースを待っている

僕はサンタクロースを待っている
ずっとずっと パパが帰ってくるまで

パパが お仕事から 帰ってくるまで

だって 誰より 大好きな 僕だけのサンタクロース

僕は 目を輝かせて 眠い目を ぷくぷくの手でこすり
パパの帰りを 待っているんだ

今日は パパ 忙しいの
みんなの サンタクロースを お仕事で しているから

お仕事が 終わるときは もう 日付変わるよ
ママに 言われても
僕は サンタク

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クリスマスイブの夜

クリスマスイブの夜

クリスマスイブの夜は 本来教会で
徹夜ミサあげる日なんだよ

私は 腐りながら あえて 幸せを祈ってみた
なんて、お人好しなんだろう

今日は クリスマスイブ
大好きな あの人と 一時間でいい
会いたいなんて ワガママなんだろうか

かきいれ時の 仕事で 忙しくて
そんな台詞を 信じていたのに

今日も 今年も 私は ひとり
仕事に 励む
だって クリスマスは 忙しいもの

そんな私は サンタク

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