[再編]ZERO to ONE（著者 ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ）

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか | NHK出版

読む目的

• ゼロから何かを生み出すのに必要なものは何かを知る。

未来を創る

• 成功者は方程式でなく第一原理からビジネスを捉え、思いがけない場所に価値を見出している。

• 未来がなぜ特別で大切なのかと言えば、その時に世界が今と違う姿になっているから。

• 未来は今と違う、だけど未来は今の世界がもとになっている。

• 資源の限られたこの世界で、新たなテクノロジーなきグローバリゼーションは持続不可能。

スタートアップ

• スタートアップとは、チームで働くことが原則で、かつ実際に仕事をやり遂げるには少人数にとどめる必要がある。

• スタートアップの教訓。

  1. 小さな違いを追いかけるより、大胆に賭けた方が良い。

  2. できの悪い計画でも、無いよりは良い。

  3. 競争の激しい市場では利益が消失する。

  4. 販売はプロダクトと同じくらい大切だ。

• スタートアップにおいてはインテリジェント・デザイン（宇宙や自然界といったシステムは偶然生まれたのではなく、意図や目的を持つ偉大なる知性によってデザインされたとする理論）こそが最適。つまり、偶然よりもデザインを優先させる。

• 創業時がぐちゃぐちゃなスタートアップは後で直せない。

• スタートアップでは、中の全員がそれぞれ全く違う仕事で際立たなければならない。

• 最高のスタートアップは、究極よりも少しマイルドなカルト。成功するスタートアップは、外の人が見逃していることを正しく信奉している。

独占企業

• 企業は価値を創造するだけでなく、創造した価値の一部を社内にとどめなければならない。

• 独占企業という場合、それは他社とは替えがきかないほどそのビジネスに優れた企業という意味。

• 競争の現実に目を向けず、些細な差別化に力を注ぐだけでは生き残りは難しい。

• 独占は全ての成功企業の条件。それぞれが独自の問題を解決することで、独占を勝ち取っている。

• 競争すればするほど得られるものは減っていく。ライバルを倒せないなら、合併した方が良い。

• 企業価値は、その企業が将来生み出すキャッシュフローの総和。価値ある企業となるには、成長するだけでなく存続しなければならない。

• このビジネスは10年後も存続しているか。そのビジネスの定性的な特徴を客観的に考えてみる必要がある。

• 独占企業の特徴。

  1. プロプライエタリ・テクノロジー。二番手よりも少なくとも10倍は優れていなければならない。

  2. ネットワーク効果を狙う企業は、必ず小さな市場から始めなければならない。

  3. 規模拡大の可能性を最初のデザインに組み込むのが、優良なスタートアップ。

  4. ブランディング。ブランドとはそもそも企業に固有のもので、強いブランドを作ることは独占への強力な手段となる。ただし、本質よりブランドから始めるのは危険。

• 独占を築く。

  1. 小さく始めて独占する。多数の関心を求めて争うよりも、自分たちのプロダクトを本当に必要とする少数に訴求する方がずっと簡単。

  2. まず特定のニッチ市場を支配し、次に周辺市場に拡大する。

  3. 周辺市場に拡大する計画を練る時には、破壊してはならない。できる限り競争を避けるべき。

  4. ラストムーバーになる。特定の市場で一番最後に大きく発展して、その後何年、何十年と独占利益を享受する方が良い。