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エレガントな毒の吐き方(著者 中野信子)
読む目的
言いにくいことを賢く伝える方法を学ぶ。
はじめに
京都のコミュニケーションは、不快なことを無視したり、抑圧したりして、無かったことにするのではなく、「エレガントな毒」として昇華しながら、自分の心も相手との関係性も大切にマイルドに扱っていこうという知恵。
1章 NOを言わずにNOを伝えるコミュニケーションが今こそ必要な理由
京都人が、相手に分からないように嫌味を言うのは防衛手段。いざという時には言い逃れできるように、必ず少なくとも二重の意味にしておく。
自分の心に無理をさせず、相手からのリベンジを誘わず、しかもいつでも逃げられるように準備しておく。
隠された嫌味が理解できるということが、ある種のステータス。
チクッとした一言を入れておき、相手から「この人ちょっと侮れないな」という感じを持ってもらうことで、対等に、良いお付き合いができる。
相手をやり込める、というのは、相手を打ち負かしてその後のことを考えないということ。
言わなくていい本音はいっぱいある。本音を言って、傷つけ合うコミュニケーションをとることばかりが最善ではない。また、本音そのものさえ変化していくこともある。
2章 [シチュエーション別]エレガントな毒の吐き方を京都人に聞きました
京都式では「ちょっと」で濁した場合は基本、拒否を意味する。
特に理由も説明もなく「おもしろい」と言われた時は、「理解できない」「変だ」などのニュアンスが込められている。
基本的に京都人の湾曲な言い回しは、相手の察しの悪さを矯正する意味がある。
直球ではなくても、不快なものは不快ときちんと伝える。「京都の人=絶対はっきり言わない」は間違いで、注意すべき時はきちんと注意する。
「みんなで言っている」は、自分の言いたいことを言うためのクッションとして頻繁に使用される言い回し。
基本的に「考えておく」はNOの意。承諾する場合は、金額や日時など具体的な話が進んでいく。
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