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【リスペクトというまやかし 僕はその昔2】

🐱書きやすいので一人称は僕で書いてます。

2、僕はその昔、制作者だった

僕はその昔、趣味がこうじてある動画をある組織で制作したことがある。

ある組織と書いてしまうとすごく怪しいけど、普通の会社です。

もちろん会社のトップの許可を得たうえでの制作だった。トップといっても小さい会社だった。

ただ制作は業務に支障のない休憩時間や時間外におこなった。企画、撮影、編集、撮影機材の用意などはすべてひとりでやった。制作費は自費。

退社後の時間はすべて動画制作にあてた。
動画は思いのほか反響があった。

トップとボス、同僚は喜んでくれたけど、横から口を出す人がいた。妬みだったのだろう。

も少し短くなんない?あのカットはいらないよ。使いたいんだけど、も少し映像明るくなんない?編集すれば出来るでしょ。出来たらメールで送って。

たしかに尺が長く冗長気味なのはわかっていた。素材の程度にもよるが編集すれば明るさは変更出来る。耳の痛い意見だったけど、たしかに編集すれば出来るものばかりだった。

だけど、どうしても譲れないものがあった。

「出来たらメールで送って」

いくら趣味がこうじて制作した稚拙な動画であっても完成までには相当な労力を費やしていた。

あまりにも制作した人を軽視しすぎていると思った。

僕はあなたに頼まれて動画を制作したわけじゃない。

僕はことごとく反発し拒否した。念のためトップと直属のボスにはことの次第を話しておいた。

トップとボスは制作の大変さを理解してくれたのがせめてもの救いだった。

まだYouTubeが全盛期を迎えるちょっとまえのことだ。

今だったら、も少し理解されていたかも知れない。
僕も、も少し柔軟に対応できたかも知れない。

…っていうお話。

[投稿にあたりfeaturecompassさんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]

20240217

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