【22歳の秋。今にのこるトラウマ】
家の前にクルマが止まっている
誰が乗っているのかわからない
不思議と私が帰るときになると
クルマが止まっていた
なかから話し声が聞こえる
男の子数人の話し声、笑い声
彼は怯えながらも私を安心させるような声をかける
家まで送り届けてくれたあと彼はまた明日と言った
何気ない「また明日」は当時の私には
彼ともう会えなくなるんじゃないかという不安を増幅する言葉に聞こえてしまった こわかった
彼の家から私の家までは少し距離があった
幸い帰り道にクルマはついてくることはなかったけど
ただかならず私が彼の家を出るときに限って
クルマは止まっていた 男の笑い声が聞こえた
今でいうストーカーだったのかも知れない
あれから私は眠るとき電気を消すことが出来なくなった
その後、彼とは何となくギクシャクして別れてしまった
でも、こうして書けるってことはもう癒えたんだなぁ
...っていうお話。
[投稿にあたりt0m0y0さんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]
20240106
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