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【相談】イラストを描くことを強いられています~バウンダリーとアドラー心理学でNOの勇気を~【アサーティブな断り方】

お嬢様で分かる心理学入門みたいなお記事です。


■相談

ごきげんようペチカお嬢様~!
このたび世間では賛否両論あるイラスト生成AIについてお伺いさせて頂きたくて筆を取りましたの。

○○のようなイラスト生成AIはご存知でしょうか?
実はわたくし身内から定期的に身内の好きなカプを描くよう指示されるのです。

最初は「あまりそのカプ知らないor描いたことがないから描けませんわ」とお伝えしていたのですが、描くまでずっと催促されまして…。
一度はっきり「そのカプ苦手ですの」とお断りしてみましたが「人の好きなカプにケチをつけるなんて!」とお叱りを受けました。
いっそ腕がなくなれば描かなくてもいいのかしら?とダークサイドに陥りそうになりますが、そうなれば自分の好きカプも描けなくなってしまいます。
ですからイラスト生成AIに頼りたいのです。

なお「ご自分で描かれた方が解釈一致イラストが完成しますわよ?」と説得を試みましたが「すでに描ける人間がいるのに一から描き方を学ぶのは無意味ではありませんこと?」と返されましたわ。トホホ。

…実はわたくしもそう思っています。自分に都合の良いイラスト生成AIを探すよりもわたくしが描いた方が早いと。
しかしメンタルが持たないのです。
ですのでもしよろしければ、逃げることのできない強制イベントに立ち向かうメンタルや考え方のコツについても教えていただけますでしょうか…?

長々と弱音を申し訳ありません。
この世にいるすべての人が描きたいものを描きたい用に描けますよう祈っております。

■回答

ごきげんよう🌹
逃げることができない、とまで追い詰められている状況に胸が痛みましたわ。まず頑張り屋さんのメッセジお嬢様にインターネット・ハグをどうぞ!

はじめに、ごめんなさい。AIについては詳しくない、かつ責任が取れないので何も言えません。
求められてない回答になるので、他の方にも聞いてみてくださいネ。

まず感じたのは、メッセジお嬢様がとても優しいということ。
だってわたくしや、喧嘩っ早いお友達が言われたらブチ切れて辺り一帯を真っ赤に染めるような無茶な要求をされても、手が出るどころか「どうやって叶えてあげよう」と真剣に考えているのですから。

……でも、優しいだけでは済まされません。頑張りましたね。
勇気をもって「NO」と言ったのに聞いてもらえなくて、ショックでしたね。わかります😭
会話が通じない相手や、要求を飲まないとひどいことをする相手だと、こっちが譲歩したほうがマシに感じて、重なると習慣的な無気力状態になってしまうんですよね。わかります……😭

テキスト以上のことは分からないので、どんな可能性もあると思うのだけど、これだけ読むと「支配」か「支配的な雇用」に近い関係に思えます。

その身内の方とは、お友達でしょうか?それともご家族なのかしらん…?
ご家族の場合、たとえば「絵を提出することを条件に家事も生活費もすべて養ってもらってる」とかかしらん…?それとも弱みを握られてる…?

ちょっとわからないのだけど、わたくしとしては「その方から適切な距離をおき、逃げること」が、メッセジお嬢様の心にいちばんいいと思います。

普通に、ダメなものはダメ。
やりたくないことはやりたくない。理由なんかいらないのです。

◎バウンダリーとアドラー心理学

人にはそれぞれ尊重されるべき自分だけの領域があって、自分と他人の境界はバウンダリーといいます。
心の距離も体の距離も、他人が勝手に入ってはいけません。合意と許可があってはじめて侵入できるパーソナルな場所なのです。
(心身の他にも、持ち物、思考、責任などさまざまものに境界(バウンダリー)があります)

バウンダリーの一種、パーソナルスペース

こちらのページが具体例多めで要約してあってわかりやすいですネ。(最後に宣伝あり)

こちらのお記事は、しっかりした知識が分かるのでエクセレントおすすめです。

よく分かり、ラクになりたい方向けの本
(憂鬱・自責傾向がある方にもおすすめ)

境界線の混乱チェックリスト
□ 「No」と言うことができない。
□ ほしいものや必要なものを要求できない。
□ 人の意見に合わせる
□ 自分で決断できない。
□ 批判されるとひどく落ち込む
□ 相手を自分の価値観に合わせようとする。
□ 相手の問題解決に必死。
□ 相手がだらしないと自分が恥ずかしい。
□ 相手をすべて自分のものにしたい。
□ 自分の幸せが相手にかかっている。
□ 自分よりも人の世話をする。
□ 自分を傷つける人と関わり続ける。
□ 人に付け込まれる。
□ 相手が楽しそうでないと自分が責任を感じる。
□ 自分だけの時間を持てない。
□ 苛酷な状況に長い間身を置く。

アスク・ヒューマン・ケア研修相談センター編『アダルトチャイルドが人生を変えていく本』より


バウンダリーの考え方は、「自分を守る」だけでなく「相手を守る」にも繋がります。
「よかれと思って、友達の宿題をやってあげる」は、たとえ同意であっても相手の成長や学習を奪うことなのでよくないですよね。
「自分が不愉快じゃないから、相手の食べ物を勝手に一口もらう」も、相手がすごく嫌がるかも。

イラスト調達についても一緒で、「どうやってその方がイラストを得るか」という問題を解決すべきは本人です。なので、その宿題をかわりにやってあげる必要はありません。

人の生存とかには関係ないトピックだし、ほしい人が自分のために努力すればいいのです。

すべてのことはあらかた先人が取り組んでいる……。
自分の課題か他人の課題かきっぱり分けて、自分が取り組むのは自分の課題のみにする。相手の課題には立ち入らない。
アドラー先生お嬢様の「課題の分離」ですネ!

「課題の分離」が導く人間関係の築き方

アドラーはとにかくいっぱい本が出てるので、自分に合いそうな本を探すのがオススメ。文章が苦手なら漫画形式もあります!

バウンダリーと課題の分離を意識して、あらためて相手方の主張を見てみましょう。

>「すでに描ける人間がいるのに一から描き方を学ぶのは無意味ではありませんこと?」

なるほどなるほど。たしかに「目的を達成さえすればよい」という考えならそうなるかもしれません。
自分の利益を一番に考えると、結果を得るために払うコストは0に近いほどいい。
ただそのために、イヤと言っている他者の境界を侵害し、コストをすべて負担させるのは、どう見てもよくないですね。

イラストを描くこと、そのものが持つ楽しさや自己実現という意義もあるけれど、「ほしい絵を得るために自分で描く」人が、絵描きの大多数。小説でも音楽でもハンドメイドでも、なんだってそう。

毎日たくさんの作品が発表されていて、みんな「すでにできる人間がいるのに一からやり方を学ぶのは無意味」とは思わなかったから作った。
その、あまりにも数の多い反証を見れば、「それは違うよ!」と自然に思えるのではないでしょうか。

繰り返しますが、「すでにできる人間がいるのに一からやり方を学ぶのは無意味」という考え方・感じ方自体は否定しません。その方は、その方の人生の中で、そう思ったんですね。
ならばウィンウィンな「外注の仕方」を学ぶべき。これは、「素敵なイラストがほしいけど自分では書けない。ではどうするか」という相手の課題です。
わたくしはまだ分からない業界ですが、生成AIについてもし勉強するとしたら、それはメッセジお嬢様ではなく、相手のお嬢様がやることです。

その方にも悲しい過去やどうしようもない事情があるかもしれません。でも、その問題を解決すべきは本人。「かわいそうだから他者を傷付けていい、搾取していい」にはなりません。

◎断って距離を置こう

無理な要求について、どうすれば刺激しないか、あるいははっきりした拒絶が効くかどうかは相手によります。
普通の方は、「無理だからごめん」で引きます。

断る文句は「無理」の連呼でもいいし、無難なものなら「仮にAI作品を公開して問題になったとき、責任が取れない。炎上するかも」とかでいいです。「ストレスで手が震えて書けなくなった」という嘘でもいい。
保身とかじゃなくて、それとない拒否が通じない相手からの、無茶な要求から自分を守るための、人に迷惑のかからない嘘は、ついてもいいんです。

同居してないなら、「忙しくなって時間が取れなくなった」でSNS放置でいいです。
BATTLEできる気質ならブロックでもいい気はするけど、無難にバイバイするなら、少しずつ距離を取ってフェードアウトですね。

また、クレクレ対策なら料金表の作成もいいですね!スケブ、スキマ、ココナラなどを参考に、お仕事としての料金表を作成しましょう。
相場がわからなければ、自分で調べて統計を取る。
それをふまえて、知らない人からのゼロからのオーダーで受けるのに納得する価格にしましょう。
たとえば「キャラ一人につきバストアップで一万円、全身ポーズ付きで二万円」だとしましょう。
で、「仕事にするからこの価格で」と料金表を提示するのです。
もし、メッセジお嬢様のイラストが本当にほしかったら、定価を払っていただけるし、メッセジお嬢様もモヤモヤすることなく作業に向き合えるでしょう。

もし無料にしろと言ってくるなら……ごめんなさい、テキスト以上のことは分からないわたくしからすると、その方は「タダだから」利用していると思えます。
「タダだから」の方に大事な作品を渡すよりは、「この価格を払ってあなたの絵がほしい!」と言ってくれる方相手に商売をしたほうが、嬉しくて健全だとおもいます。(ガイドラインや規約や著作権は守りつつ)

いろいろなケースを想定して、他のお嬢様向けにも書きます。
「上手く断れなかった」=「相手が邪悪である」とすぐに相手をヴィラン扱いするのは危険です。大抵は常識の異なるコミュニケーションエラーからくるので。あまりにも伝え方が婉曲的・消極的すぎる場合、「その言い方は世間の大半には拒否として通じないよ」というケースもあります。
もし脳の特性や性格の違いで、お互いの感情・要点がうまく伝わらないような感じだったら、その方にも伝わるような言葉選びを工夫する、など方法があります。(後述・アサーティブな断り方)

それでも「合わんな~」「やだな~」と思ったら、フェードアウトして縁を切ってもいいのです。攻撃や悪口や名誉棄損はダメだけど、「合わんから距離を取る」は誰がしてもOK!

■円満に「伝わる」断り方を学ぼう

もう無理な相手とはフェードアウト推奨ですが、生きていると「これからも付き合っていきたい相手にする断り方」も必要になってきます。
他の「断れない」系の相談も意識して書きますネ。

◎トラブル事例と解説

インターネットトラブル事案で、こんなケースを聞いたことがあります。(※ABは会ったことのないSNS友達、普段のやりとりは親しげな友人関係だったとする)

【すれ違いのDM例】
(楽しい会話)
A「今度焼肉オフ会するんだ!来ない?」
B「肉苦手だからいけない。ごめん」
~後日~
(楽しい会話)
A「オフ会楽しかった!次は寿司オフ会なんだけどどう?」
B「6月は繁忙期だからいけない。ごめん」
~翌月~
(楽しい会話)
A「繁忙期終わった?オフ会しようよ」
B「オフ会行きたくないんだってば!!!!普通分かるでしょ!?!?嫌なんだってば!!!!」(ブロック)
A「そ、そんなつもりじゃ……。オフ会楽しいから喜ぶと思って……」

ウッ……(もらい弾)
これどっちの気持ちもわかるんですよね……ここまでじゃないけど……。古傷が痛い!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

いきなりブロックは極端だけど、これどっちが悪いとかじゃなくて、コミュニケーション様式の違いによるすれ違いなんです。

「婉曲な拒否を是とする文化圏」のBくんは、「〇〇だから行けない」で「相手に悪印象を与えることなく拒否ができた!もう誘われないだろう」と安心してて、逆にAくんの「文字に書かれたことしか読み取らないタイプ」は、「〇〇だからダメなんだ。じゃあそれが解決したならいいよね」と思ってしまうんです。

ところが実際、このケースでは「自分の拒否する気持ちをないがしろにされたと感じたBくんが爆発」しちゃったんですね。

この場合は、誘うのが一方的、かつ断られた回数が重なってるので、「流石にAも察しろよ」と言われるでしょう。
でも「本当に繁忙期や肉じゃなければいいケース」もあるかもしれなくて、このテキストだけでは見分けはつきにくいです。
(Bくんが一貫して塩対応だったら「流石に察しろ度」は上がるけど、仮に普段のBくんがニコニコしてたら気づくのは難しいです。もちろん、本当に行きたかったらもっと「次誘って」のサインがあるでしょうけど)

おそらくこれは、どちらも相手のバウンダリーを侵害しています。(自他の境界が曖昧な決めつけがある)
Aくんは、「オフ会は楽しいからBくんもしたいはず」と思考の境界を侵害し、NOサインを正しくキャッチできずにしつこく誘ってしまいました。
Bくんは、「自分の断り方は普通で、Aくんもイヤだと分かるはず」と思考の境界を侵害し、怒って極端な行動に出てしまいました。(冷静に説明すれば、関係は続けられたかもしれなかった)

思考の境界をオーバーして、「相手も自分と同じはず。なのにどうして」でマイナス感情が生まれることはたくさんあります。
たとえば「自分は関西人だが、東北の人が挨拶や世間話をしてくれないので嫌われてると思った(東北は挨拶や世間話が少ない文化)」とか、「『いいよ』の意味でサムズアップしたら、中東や南アメリカ出身の人から侮蔑だと思われた」とか。
身近な例だと「目玉焼きにはソースでしょ」VS「醤油でしょ」とか、「毎日ラインするのは脈アリでしょ」VS「なくてもするよ」とか。

人と人が違うのは当たり前なので、トラブルを避けるためには都度確認していきたいですよね。

Aくんにアドバイスするなら、「2連続で断られたら、次は相手からのOKサインが出るまで待ってみよう」「相手の気持ちを観察・尊重しよう」という感じでしょうか。
Bくんへは、アサーティブな断り方をオススメします。

◎アサーティブなコミュニケーションを

「アサーティブ」について聞いたことはありますか?

アサーティブネス(Assertiveness)の訳語は、「自己主張すること」。でも、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではありません。自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等に表現することを意味します。

アサーティブジャパン「はじめに」より

自分も相手に大事にした自己表現が、アサーティブな状態。
伝える言葉は一方的ではなく、誠実に伝わるように、対等に責任感を持ってやろう、ということですネ。

アサーティブジャパン「はじめに」より

このサイトのヒントブック、すごくいい内容でした!ぜひご覧ください。

コレを基礎とし「断り方」について考えてみましょう。
わたくしからすると、断る目的は2種類に大別できます。
・部分的にダメ
・完全にダメ

【部分的にダメな場合】
たとえば部分的に、「今はダメ。明日ならいい」「大人数オフ会はダメ。少数オフ会ならいい」なら、その通りに伝えましょう。

バウンダリー(心の境界線)を引けるようになる7つの方法」より

実は、例のBくんの元の「肉はダメ」「繁忙期だからダメ」は、「本当は完全に断りたいのに、部分的なダメと同じ(見分けがつきにくい)伝え方をしてしまった」のでコミュニケーションエラーが発生しました。(Bくん一人の責任ではありませんが)

大抵のすれ違い原因はコレだと思います。
「Xのつもりで伝えたけど、相手からするとXとYの見分けがつかず、Yとして解釈されちゃった」というヤツ。
どちらか一方が「悪」なのではなく、悲しいすれ違いです。

【完全にダメな場合】
Bくんは、オフ会は完全拒否のようです。ならば、「完全にダメ」をどう伝えるか。

謝罪:ごめん!
断る理由:俺はオフ会はどうしても絶対無理ってくらい苦手意識があって
断り:参加できない。
完全に別の代替案やフォロー:でもお前とDMのやり取りをするのは楽しいし、これからも作品を見せあって仲良くしたい

…………素直でいいと思います!
あとは最初か最後に「誘ってくれてありがとう」も入れると万全ですね。

部分的な断りでなく、自分の気持ちを主語にして「オフ会という行為そのものがダメ」とはっきりNOを伝えられましたね!嘘をつかずに気持ちを正直に伝えるのが、多くの場合スムーズです。

ここまで言ってるのに「一回参加してみたら気持ちが変わるかも」としつこく誘われたら、流石に「イヤだからマジでやめて」OR距離をとっていいです。

また、どうしてもストレートに言えない場合(たとえば告白してきた人をフるとき)は、優しい嘘をつくのもいいと思います。ただこの場合も、誤解の余地がある「部分的なダメ」と勘違いさせないように気を付けましょう。

完全に断りたい場合の方便の例(※自己責任)
Q「インスタのID教えて」
A「初対面だからダメ」(→次会えばいいんだという誤解リスクがある)△
A「インスタやってないんですよね」(→誤解の余地なく断れる)○

ちなみにアサーティブは円満な人間関係には大事ですが、世界の全員に意識する必要はありません。
仮に相手が「誹謗中傷や名誉棄損」「毒マロ」「傷つけようとして言葉で殴り掛かってきている」ときは、適用しない(相手にしない)ほうがいいですネ。
猛獣に「話せばわかる!会話しようよ!」と言っても噛みつかれるだけですから、すみやかにブロックして自衛しましょう。(法に触れる場合はもちろん通報や訴訟を)

■同じトラブルが続く場合は

トラブルがあったとき、それは運が悪かったのでしょうか?それとも、何か原因があったのでしょうか?

もちろんサイコロで連続で1を出し続けるような、ハイパー運が悪いこともおおいにあります。

ただ「同じようなトラブルが何度も発生する」場合は、自分の行動を変えることで発生確率を変えられることがあります。
(いろいろな場合があり、安易に「お前が悪い」「すべて自己責任」というつもりはありません)

たとえばABオフ会の事例は、1回なら「自分と違うタイプ・考え方の人もいることが分かったから、次は気を付けよう」で済みます。

ただ、ABそれぞれが別の人に何度も同じようなことをしていたら、要注意です。
Aくんの場合は「人の気持ちが見えてない」のが原因だろうし、Bくんの場合は「イヤの気持ちを相手に伝えられない・我慢の末爆発してしまう」のが原因でしょう。
この場合は、「同じタイプとだけつきあう」か「異なるタイプとのコミュニケーションの仕方を学ぶ」というソリューションがあったほうが、楽しく生きられるんじゃないかと思います。

ほかの例だと、「何故か避けられがち」→原因は、怒っているような喋り方や、初めに相手を否定する癖があった、とか。

あるいは投影が起きている場合。
特定のタイプが苦手だったりイライラするのは、その相手を通して自分のいやな感情を見ているから、というのもあります。

あるいは「いつも同じような人を選んで同じようなことでトラブって別れてしまう」のは、無意識に幼少期の傷のやり直しを求めている説とか。(例:怖いほど厳しい親に育てられ、つきあう相手もキツくてあたりが強いタイプを選んでしまう)

この、「いつもキツい人を選ぶから傷つく」と因果関係がはっきり分かったら、「次からは穏やかそうな人と仲良くなる」など対策がとれますね。

気になったら他の人と話したり、カウンセリングに行ったりして、原因を探ってみるのもいいと思います。

自分からだと気付かないけど、他人からは明白に「あ、これが原因だろうね」と分かることもあるし、専門家でないと分からないこともあります。

(素人わたくしの交友関係のなかでも、たとえばネガティブであれポジティブであれ「だから友達少ないんだよ」の理由が明確に分かる人もいれば、「なんでいつもフられてるんだろう」というタイプもいます)

■さいごに

相談テキストだけ見た感じ、とてもおつらそうなので心配です💦
わたくしはただのオタクで、これ以上はアドバイスできる範囲を超えるので、ぜひプロや専門家に詳しい事情を話し頼ってください。怖いことなく安心して日々を過ごせるようになれると思います。
自己肯定感や依存体質だったらカウンセリング(保険で無料のとこもあるそうです)とか、他の生きづらさがあれば対応したところに。経済DVの場合も電話相談や相談所が全国にあると思います。

傷や不安があると、毎日毎時間毎秒怖いですよね。
問題をゆっくり少しずつ解決していけば、ずーっと安心してのびのび過ごせますよ。
毎秒感じる辛さがないって、足音・電話の音やLine通知に怯えなくていいって……信じられないほど心身が軽いんです!
どうかメッセジお嬢様が安らかに楽しく過ごせるように、応援してますわネ❣

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■超・メンタルに効いたおすすめの本

自己肯定感、セルフコンパッションでいつもおすすめしている本
(ちゃんと読んで、騙されたと思って取り組んでください。わたくしは実際に効きました!)


マイナス感情のクセや仕組みがわかることで客観視でき、視野狭窄から抜け出し適切な対策の助けになる本。
(1)てんぱりトリタイプ:心配、不安
(2)根暗オオカミタイプ:後悔、恨み
(3)暴れクマタイプ:イライラ、嫉妬
(4)ぐうたらブタタイプ:憂鬱、無気力


今回のトピックとはちょっと違うし全面的に賛成ではないけど、人付き合いでモヤモヤすることについての解説がよかった本

なんかイヤな人は生まれながらのヴィランだったわけでなく、傷つけられ、癒やされてない、気の毒な心からイヤなことをしてくるんだ!という説明ができる。し、だからといって自分をすり減らしてまでつきあう道理はないということも分かります。

辛くないときに読んだので「効いた」とかではないけど、話題になってるだけあって入門書としてすごくよかった本

いまどきの児童書ってすごい!と話題になっていたのでキンドルアンリミテッドで拝読して、メチャ良!!!!てなりました。
オモチャンの方々も「人生のネタバレ」とおっしゃってました。


本を読んでいる間は集中するから自責思考とかも止まりがちだし、「自分のために行動した」という点がまず効きます!
セルフネグレクトがすすむと、「辛い。でもなんにもしない」になり、これは自分自身との信頼関係が壊れちゃうんですね。

「子供が石を投げられ、お腹をすかせているのに何もしない親」がネグレクト。自分自身に対してやるとセルフネグレクト。
自分という存在は、ちゃんと守ってあげなきゃいけない、面倒を見る必要がある大事なもの。
大好きな親友や可愛い子供に対してやることと同じことを、自分自身にしてあげましょう。
だから「辛い状況を打破するために、なんか行動する」はとてもいいこと。

まずは相談の勇気が持てたこと、自分を褒めてあげてくださいネ!

■【追記】助太刀いただきました

ペチカお嬢様、ごきげんよう!
バウンダリーについてのお記事、早速拝見いたしました。最初から最後まで、あかべこのように頷きまくってしまう内容でした。とてもよかったです。以下、ただの感想ですが、失礼しますわね。

わたくしも過去、身内(というか親)から不本意な形で仕事を手伝わされることがありました。あれこれとこちらに有利っぽい条件を言ってはいましたが、後から考えると「別にわたくし、得してませんわね」「なんで手伝ったのかしら」と思うことが多かったです。(一応お金は払ってもらっていました)
身内もかなりバウンダリーが曖昧な人間で、「子供の時間」=「自分の資産」くらいの勢いでしたわね……。

わたくしの場合、やっぱり一番よかったのは親(家)から逃げたことでした。
相談されたお嬢様と、お身内の方がどう言った関係かは文章から全く察せられませんでしたが、例えば「相手が自分の生活圏にいる」場合だと余計にバウンダリーは曖昧になりがちだと思います。(例:「(自分の目から見て)暇そうに見える=自分の好きにしてもいいのでは!?」みたいな)
生活圏から離れるだけでもお互い目隠しになりますし、めっちゃ暇しながら「今忙しいから引き受けられないんだ、ごめーん」という断り方もできますしね……。

親兄弟・従兄弟、祖父母……なんでもいいですが、自分の生活圏に近いほど逃げるのは結構重労働になるので(わたくしがそうだったので)、相談者様にはご自分を優先していただきたい……と思いましたわ。「お相手の言うことを聞くしかない」というような切迫した思いが伝わってきて、心配になりました。

お嬢様のアドバイスも大変有用なものばかりだったと思います。わたくしも勉強になりました。

また、ここのところ、たくさん記事が読めて嬉しいです。わたくしは長い文章を書き慣れていない人間ですが、ここまでまとまったお記事を短期間に出せるのはすごいと思っております。お仕事などお忙しそうですが、どうぞ無理のない範囲で活動なさってください。いつもありがとうございます。

あ、アワワ……!
逃げられて本当によかったです;;インターネット・ハグをどうぞ!

やはり同じ体験をした人にしか分からないことや、それで癒される部分ってありますよネ。
ご自分もすごくお辛かったでしょうに、傷のある経験を人への優しさに活かすその姿勢、エクセレントですワ!ありがとうございます。

相手が家族の場合は、本当に大変ですよね……。
しんどくて大変だったでしょうにその決断をして、実行できて偉い!とても頑張りましたね。

わたくしからのレスですが、もったいないお言葉までありがとうございますワ!
月ごとに書ける書けないのムラはおおいにあるのだけれど、仕事や生活他の趣味など、時間のやりくりなど工夫しつつ、できることをできるだけやっていきますわネ!

ケースバイケースすぎて、最適解は各人で異なります。今悩んでいる方は、信頼できる場所に相談してみてください。

助太刀のお便りありがとうございました!


■【追記】お返事いただきました

ごきげんようペチカお嬢様~!
わたくし、以前に身内にイラストを描くことを強要されているとご相談させて頂いた者ですわ。
早々のご回答ありがとうございました。

お記事を読んで、わたくしも身内もバウンダリーが非常に曖昧なのだと気付きました。
特に身に覚えがあったのが、ペチカお嬢様が紹介してくださっていたお記事の中に書かれていた「親が自分の都合や価値観を子どもに押し付けて育てた場合、子どもは親の顔色をうかがったり、親を喜ばすことや役立つことをすることで親の愛情を得ようとするケースがあります。」の部分ですわ。
お身内の方は親ではないのですが、だからこそたっぷり注がれた愛情に報いたいという気持ちがあり……でも苦手なカプは描きたくない→どうにか描けないかという思考に陥っていたことに気づけました。

まだ気持ちの整理がついておりませんが、今一度自分に向き合い、他者との線引きを考えてみたいと思います。
本音を言えばお相手の方にも変わって頂きたいのですが、他人を変えることは難しい(ほぼ不可能)ですので、そちらは一旦諦めますわ。

何が苦手で、どこを踏み越えられたくないのか。なぜ嫌なのか。なにが嫌なのか。
明確にしたうえで、もう一度はっきりと断ろうと思います。
まあ最終的には「嫌なものは嫌」で押し通すのが一番かもしれませんね。
(今回限界を迎えてしまった原因が「同カプ者が落ち込んでいるから励ましたい。絵を贈るから描いて」と言われたことのため、お身内にとっては他者を励ますのはいいことなのに何故心置きなく協力してくれないの? くらいなのだと思います。この辺りは価値観の違いなので、分かってもらいたいという期待を手放した方が楽な気もします)

また、助太刀お嬢様も実体験からのご助言ありがとうございます。
優しいお言葉に目頭が熱くなりました。
最終的には物理的な距離を取るのが一番……諸事情により難しいのですが選択肢として持っているだけで、心強いお守りですわ。
感謝いたします。

もうすぐ梅雨の季節となりますが、ペチカお嬢様ならびに助太刀お嬢様、体調を崩されぬようどうかご自愛くださいませ。
本当にありがとうございました。

お返事ありがとうございます!
お題箱の文字数制限もあり、なかなか相談文からはどこまで深刻な状況なのかも分からず、「大丈夫かしらん」と心配していました。前向きなお言葉が聞けてよかったです!

「(自分にとっての)善行だから相手も従うべき」は間違いなくバウンダリーの侵害なんですよネ。
たとえば「困ってる人を、妻の了承なしに家に宿泊させる」「アイスを落として泣いている子がいたから、我が子のアイスを奪ってその子にあげる」は、行為者にとってはどちらも善行ですが、家族の意思確認を取っていません。家族にしてみれば、同意なしに「しらないおじさんと一緒に寝る!?」「アイスを奪われた」など最悪です。
「自分がしたいことは、家族もしたいに決まってる」「善行だから、そうするのが正しいに決まってる」と、相手の気持ちや考えを無視した行いですね。(昔似たことを親にされ、怒りました)

「大好きなお友達や尊敬する上司にしないことは、私にもしないで」の気持ち、持っていきましょう。
現実はフィクションとは違い一筋縄ではいきませんが、「これ以上は絶対ダメ」のNOは、大声を出したり怒るフリをしてでも、頑張ってしましょう。そうしないと壊れてしまうから……。

ゆっくりで大丈夫なので、できれば専門家に相談するなどして、心身が健康な生活を送ってくださいネ。
ハピハピに過ごせるように応援してます!!

石油王の方へ 役に立ったらお紅茶花伝1本分のおサポートをお願いします。だいじに執筆に使わせていただきます!