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経済格差と教育格差について

今回は経済格差と教育格差について考えていきたいと思います。
我々、かしの木には子供の貧困に問題意識をもった東京大学の学生も多くいます。
ここで、東京大学についてみてみると、東京大学の家計支持者の平均年収950万円以上の層はなんと60.8%を占めています。また、学生の出身を地域別でみると69.7%が関東出身者で、大きな偏りがあることがわかります。1
大学生全体の調査では、大学(昼間部)に通っている学生の家庭の年間平均収入は国公私立平均862万円2で、大学生くらいの子を持つ世代の平均年収と比べ大きく上回っています。


 大学進学者は増加傾向にありますが、大学進学率は年収が高い家庭や親が大卒である家庭が多いというデータがあります3。また、都市部などでは塾や予備校が多くあり、私立の一貫校なども多くあります。また、現在ひとり親の家庭なども多く、多様な家庭の在り方が存在しています。教育格差が経済格差にもつながり世代間で格差が再生産されてしまいやすい現状があるからこそ、親の経済力や住んでいる地域、環境といった違いが教育格差につながってはならないと考えます。

 我々、かしの木はどの地域からでも受けられるようオンラインという形をとり、無料で学習のサポートを行っています。多くの皆さんの温かい応援・ご協力をよろしくお願いします!

ライター : ミク

参考
1.『2018年(第68回)学生生活実態調査報告書』東京大学学生委員会学生生活調査WG
2.「平成30年度学生生活調査」独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
3.平沢和司「世帯所得と子どもの学歴―前向き分析と後向き分析の比較―」
『2015年SSM調査報告書5 教育Ⅱ』中澤渉編、2015年SSM調査研究会、2018年3月
〈http://www.l.u-tokyo.ac.jp/2015SSM-PJ/05_01.pdf〉(2020年10月27日閲覧)

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