AI分析で分かったトップ5%社員の習慣 越川 慎司
○私なりの結論
トップ5%社員の習慣は実にシンプルな行動と考え方によるものである
○トップ5%社員の5原則
「目的」のことだけを考える
「弱み」を見せる
「挑戦」を「実験」と捉える
「意識変革」はしない
常に「ギャップ」から考える
5%社員は過程よりも結果を重視しており、常に目標を明確にしながら仕事をしている。
また、仕事は量よりも質であると理解しており、限られた時間の中で高いパフォーマンスを
発揮するためにも目的のことだけを考える。5%社員は仕事に対しての知識を十分に保有しており、しっかりと考えて動くことが出来るが、「分からないこと」に対しては積極的に他者から学びを得ようとしている。
また、相手に腹を割らせるためには、自分も腹を割る必要があるという「好意の返報性」を使っている。
これは、相手を何か手助けしてあげると、その相手は今度は自分に対して何か手助けしてあげたいと思う気持ちのことである。5%社員は、失敗をさほど悪いものだとは思っておらず、むしろ成功しても学びがないことをネガティブに捉える。
また行動の量が多く、会話やチャットで接する人数も多く、会議での発言頻度は一般社員よりも32%多く、社内での移動距離も22%長い。5%社員は意識を変える前に行動する。
先に行動することで変化が起きたことを自覚し、「行動を起こすことに価値がある」という意識に変わることを知っている。5%社員は目標から逆算して考える思考方法も使っている。
一般社員も逆算を意識しているが、彼らは準備に多くの時間を要して行動するまでに時間がかかりすぎる。
対して5%社員は最低限の計画をつくり、すぐに行動に移しながら途中で振り返りながらゴールを目指す。
この方がトータルの時間は少なく済む。
○良かれと思ってやる95%社員の行動
・作業充実感に浸る
95%社員は作業が終わった充実感に満たされ、5%社員は成果を残した時の達成感を目指している。
また、5%社員は積極的にフィードバックを得ようとしており、成功したケースでも改善点を聞き出そうとしている。
・平日も休日もこまめにメールチェックする
5%社員は緊急度と重要度の2つの評価軸を持って仕事の優先順位を決める。
メールチェックは重要度ではなく、緊急度で処理されるケースがほとんどである。
成功を出し続ける上でポイントとなるのは、緊急度は低いが、重要度が高いものに時間を割くことが出来るかである。
また5%社員はオンオフを切りかえがハッキリしており、休日は
①好きなことを自分で選んで自分でする
②適度に有酸素運動をする
③読書をする
などが共通点として挙げられている。
・問題が起きたらすぐ解決策を考える
95%社員は問題が起きると表面的な解決をしてしまい、また同じ問題が発生してしまう。
それに対して5%社員は、問題の根本原因を明らかにし、その対処に的確に行うため、同じ問題は発生しなくなる。
①「問題発見」 → ②「問題分析」 → ③「解決策立案」といった順で整理して考えることで、最短距離での解決に繋がる。
○トップ5%社員のシンプルな思考と行動
・達成感を大切にする
5%社員は、仕事から解放される喜びではなく、達成と成長を目指し、それを感じられた時に幸せを感じる。
思うように成果が出せずに徒労感と疲労感をもつ95%社員は、それから解放された「土曜日の朝」に幸せを感じるのに対して、5%社員はしっかりと目標を立ててそれを達成した「金曜日の夜」に幸せを感じる傾向にある。
・止まって考える時間を設けている
5%社員は振り返りの時間をとっている。
金曜夕方や水曜朝、通勤時間などに15分程、なぜ忙しいのか、何に無駄な時間を要したかなどの内なる反省を定期的に行い、その気づきや学びを次の行動に活かしている。
会社や上司から指示されるのではなく、自身が成長するために必要だと感じ、率先してセルフPDCAサイクルを実践している。
・結果は準備で決まることを理解している
5%社員が行う3つの準備
①「背伸びした目標の自己設定」
②「目的の明確化」
③「行動のスピード」
これらは、行動する前に自分でコントロールできることである。
また、やるべき仕事がリスト化され、事前にチェックできている事で出勤して直ぐに行動に移せる。
5%社員は全ての仕事について先を読んで早めに準備しており、
・焦りのロス(余裕を持った行動)
・集中力のロス(時間帯による仕事の優先順位)
・パフォーマンスのロス(15時頃に脳を使わない事務処理を行う)
が極端に少ない。
○今日からできる5%社員のルーティン
・フィードバック・コミュニティを持つ
社内でのルールに縛られるのではなく、社外の人の目や刺激、思考に目を向けて思考停止を防ぐ。
また、人脈作りのために積極的に時間を作り、社外にリアル人脈をつくる。人と積極的に触れ合うことでイノベーションを起こす。
・週に1回、15分の内省タイムを持つ
内省によって得た学びや気づきを次からの行動に活かしていく。
特に、社内会議や資料作成、メール処理といった時間を奪う三大作業は、振り返らないとそれが成功かどうか分からないため、内省の必須ポイントである。
また上司と1on1でフィードバックの機会を設けることもより深い内省につながる。
・ランチで「ヨコの人脈」を構築する
一人ランチを辞め、色々な人とコミュニケーションを取ることで様々な気づきやイノベーションが起きやすくなる。
また、社外の人脈も大切にすることで、次のキャリアに進む際に価値ある情報を得られる可能性が増える。
○最後に
この本を読んで、他より圧倒的に成果を出し続ける人達には、なにか特別な才能があるわけでなく、シンプルな考え方や行動を他の社員よりも高いレベルで行っているからであると分かった。
普段見逃してしまったり、面倒くさくてやりたがらない内省タイムなどは、とても必要であり、これをすることで他の人と圧倒的な差がつくのは目に見えて分かることであったので、今日からやっていきたい。
また、トップ5%社員の行動力はとてもすごいものがあるので、私も見習って考えることを最小限に留めてまずはやってみるということを実践していきたい。
最後に、ここで投稿したことは私が重要だと思ったことを厳選してお伝えしただけであり、本書にはこれ以外にも「5%社員の強いチームを作る発言とは何か?」など、非常に興味深い内容がたくさんあるので、気になる方は是非本書を手に取って読んでいただきたいです。
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