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note 8周年と、自分でコンテンツを販売してわかったこと

noteは2014年にサービスがスタートしてから、この4月に8周年を迎えることができました。

今回はnoteにまつわる様々な数字を公開していて(以下)、クリエイターエコノミーの広がりを感じていただけるのではないかと思います。

また、上記の記事ではクリエイターの売上についても触れています。簡単にまとめると、以下のような数字です。

  • note上で収入を得ているクリエイターの数が10万人を突破

  • 年間トップ1,000のクリエイターの売上平均は667万円

  • これまでnoteで累計1億円以上の売上をあげたクリエイターは28人

そもそもnoteは、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」というミッションを掲げています。

創作は必ずしもお金を稼ぐこと自体が目的ではなく、根源的な人間の欲求や活動から湧き出てくるものだと思いますが、誰かに価値を認められたことの指標の一つとして、また、経済的対価を得ることで創作活動にその対価を再投資して継続的に良いものを生み出すことができるという意味で、お金は大切な要素のひとつだと考えています。
(企業にたとえると、ミッション・ビジョンの実現が重要であって、お金を稼ぐこと自体が唯一無二の目的ではないが、お金がないと事業を存続・拡大できないのと同じ)

そんなクリエイターエコノミーのど真ん中のサービスを運営している会社ではたらいている私ですが、そういえばインターネットでコンテンツを販売したことがないなということに気づき、コンテンツを販売するクリエイターの気持ちを理解するため、今年の年初にnoteで有料のコンテンツを出してみました。

テーマを何にするか迷いましたが、ある程度多くの人が興味あるもので自分が提供できるものということで、英語学習をテーマにしました。

私はテーマの広さを考慮しましたが、Amazonで本屋さんに並んでいない本が売れるように、noteならニッチなテーマでも興味ある人がいれば売ることができます。私の英語のnoteは競合がたくさんいるテーマで本屋さんにもたくさん書籍が並んでいるので、どうしてもそれを意識した値付けにしましたが、本屋さんに並ばないようなテーマであれば高い価格でもその価値を求める人にしっかりと届けることができるのではないかと思います。

1月1日にコンテンツを実際に出してみて、4月30日時点でちょうど4ヶ月が経経ちますが、現時点で23部の販売実績がありました。

実際にコンテンツを販売してみて、以下のような感想を抱きました。

コンテンツを販売してみての感想

知り合いに買ってもらえるのも嬉しいが、知らない人から買ってもらうともっと嬉しい

私はnote社ではたらいているということもあり、noteの同僚から購入してもらうこともありました。もちろんそれは嬉しいのですが、私と直接つながりのない、知らない方から購入いただくことは、コンテンツ自体の価値が認められた気がして、インターネットでコンテンツを販売することの嬉しさ・醍醐味を味わうことができました。

意外とnoteで有料販売できることを知らないも人いる?

知り合いから、「noteって有料でも記事書けるんですね」と言われました。noteを知っている人なら、noteでコンテンツ販売できるのは当然知っているかと思っていましたが、案外世間ってそんなものかもしれません。

タイトルは釣りにならないようにめっちゃ考える

「誰でも簡単に英語ができるようになる!」みたいなタイトルは、大きな誇張になってしまうのでつけられない。一方で、せっかくなので興味を持ってもらって買ってもらいたいので、ある程度魅力的なタイトルにする必要があり、そのバランスが難しいと感じました。

価格の面からもお得と感じてもらうためには、とめっちゃ考える

自分で努力して身につけたスキルなので、できるなら価格面でも高く評価してもらいたいというのが本音です。私は別に英語を生業にしているわけではないですが、それが本業であるクリエイターであれば尚更。ただ私の場合は、できるだけコンテンツを買ってくれた人にお得だと思ってもらいたい(最低でも損したと思われるのは避けたい)と考え、価格を書籍と同水準の980円としました。一方で、英語学習であればオンラインでもオフラインでも英会話レッスンを1ヶ月受ければそれ以上の金額は出ていくため、書籍をベンチマークとせず、自分で価値のある情報だと思えば自身が納得できる価格に設定するのもありと思います(実際ただやみくもに英会話を1ヶ月やるより、やり方を学ぶ方が費用対効果はいいと思う)

出すタイミングもめっちゃ考える

一般に、学習系の本などは1月や4月に売れると聞いたことがあります。新年や新学期は人が何か新しいことを始めるタイミングなため、英語学習というコンテンツの内容的に1月1日にリリースしました。

上記の1月1日のリリースの後、最初の2日間くらいで知り合いを中心に売れた後、2週間くらいの間でぼちぼち色々な方に購入いただきました(こちらは知人でない方がメイン)。その後、1月中旬と、新生活を前にした英語学習需要が高まると思われる3月下旬の2回に分けて再度Tweetをするも、無風。別で3月下旬に英語と関係ない自身の別のTweetが少しバズったため、おそらくそれで興味を持ってくださった方に少し売れました。また、直近の4月も販売実績がありました。

自分の意図どおり狙ったタイミングで販売を増やすのはなかなか難しいですが、せっかく作ったコンテンツなので、書いた直後だけでなくその後も何度も告知をするのがいいのかなと思います。私の場合はTwitterのプロフィールにもnoteの自分のページへの導線を貼っているので、コンテンツをnoteに置いているだけで自分のTweet→Twitterのプロフィール見る→興味を持ってもらってnote見る→買ってもらう、の流れができました。作ったコンテンツをnoteに置いておくだけでも意味があり(これは無料もコンテンツも同様)、私も英語コンテンツもなんだかんだ1月〜4月まで毎月売れています。

全体を通じての感想と、noteのこれから

買ってもらえるコンテンツをつくることの難しさ、値付けの難しさ、マーケティングの自分ごと化、売れた時の感動、など、今まで感じたことのない感覚・経験を得ることができました。クリエイターエコノミーの時代、個人がモノやコンテンツを販売することのハードルは下がっていますが、まだまだ全員が自分で何かをつくって販売するというところまではいっていないと思います。ただ、私のようなビジネスマンが本職でない分野でも一定の販売実績をつくることができたというのは、それなりに意味があることではないでしょうか。今回私が販売した内容は私の本業には関わらないものですが、本業で培った専門性をもった内容(マーケ、営業、イラスト、料理などなんでも!)であれば10倍、100倍の販売を実現することも可能かと思います。誰もがクリエイターになる時代、一歩踏み出して、自分の価値を発信してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、noteでは単発の記事の販売だけではなく、だれでも月額制のサブスクリプションがつくれるサービス「メンバーシップ」をリリースします。こちらは、漫画家・小説家、動画配信者・ミュージシャン、写真家・イラストレーターのような表現者はもちろん、NPO・公共施設、美術館・飲食店なども気軽にサブスクリプションをつくれてクリエイターの継続的な活動の基盤となるサービスですので、ご興味ある方はぜひ試してみてください(もちろん私のようなビジネスマンも!)。文章を書くのが苦手な人は、文章を書かなくてもサブスクができます。

最後に、4月に実施した、8周年の事業発表会の動画は以下になります。noteのここまでと、そしてこれからの歩みがよくまとまっていますので、ぜひご覧ください。

8周年を迎えたnote、これから9年目、10年目、さらにその先へ向けて、クリエイターの活動を支え、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」未来を実現するため、社員一同がんばっていきます。これからも
noteをよろしくお願いします。

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