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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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#スタートアップ資金調達

スマートラウンドは未上場株式のセカンダリー・プラットフォームを作ります!

いつも大変お世話になっております。スマートラウンド代表の砂川です。 長らく周囲の皆さんから、スマートラウンドは未上場株式のセカンダリーをやらないの?と聞かれ続けてきました。そのたびに、少しはぐらかして「やるかもねー」くらいの感じでお話ししてきました。 もちろん本当はスマートラウンドでも、以前からセカンダリーを意識して事業開発を進めてきました。ただ法的な整理、アンメットニーズの確認、市場の成長性などを慎重に検討していたため、表立って「セカンダリーやります」とは言ってきませ

【スタートアップ資金調達・基本編】CFOが考えるべき資金調達戦略

「はぐくみ企業年金」を中心に企業年金・退職金制度の導入・設計をサポートする株式会社ベター・プレイスは、2023年6月にシリーズB 1stラウンドとして3.8億円、2023年12月にはシリーズB延長ラウンドとして2.3億円の資金調達を行いました。シリーズB合計で6.1億円の資金調達になりました。 シリーズBの資金調達では、全国の中小企業で働く人たちにあまねく「はぐくみ企業年金」を普及・拡大していくことによって企業年金制度の恩恵を届けていくための仲間づくりに主眼を置いた結果、地

CADDi シリーズC資金調達にあたって ~これまでとこれから~

キャディ株式会社にて取締役/コーポレート本部長をしております芳賀と申します。キャディは2017年11月に創業した設立6年目の、製造業サプライチェーンの変革に挑んでいる企業です。 この度、2023年7月5日に、シリーズCラウンドにおいて、総額118億円のエクイティ資金調達を実施したことを発表いたしました。今後も、グローバルの製造業領域において事業を展開し、調達領域を皮切りに、製造業サプライチェーンの変革に挑み、製造業のデジタル化におけるデファクト・スタンダードの構築を目指して

【投資家対談】なぜ、KOIFはWebtoon市場に投資したのか?——グローバル・ブレイン 都虎吉

「誰もがバカにする、でっかい夢を叶えてみせるーー。」をミッションに掲げるソラジマ。今回、ソラジマではシリーズBで約10億円の資金調達を実施した。 スタートアップ冬の時代、WEBTOON市場では異例の「10億円」という資金調達を可能にしたソラジマ。 ソラジマに投資した投資家3名との対談を公開する。 対談動画はこちらから https://youtu.be/XccyPVBuIHs 投資家から見たWebtoon 加速度を増して成長を続けるソラジマ。2回目の資金調達を経て、そ

【資金調達対談】なぜ、ZVCはソラジマに出資したのか?ーーZ Venture Capital株式会社 内丸拓

「誰もがバカにする、でっかい夢を叶えてみせるーー。」をミッションに掲げるソラジマ。今回、ソラジマではシリーズBで約10億円の資金調達を実施した。 スタートアップ冬の時代、WEBTOON市場では異例の「10億円」という資金調達を可能にしたソラジマ。ソラジマに投資した投資家3名との対談を公開する。 対談動画はこちらから 投資家から見たエンタメスタートアップ 爆速で成長し続けるソラジマ。 今回は、資金調達を受けて、ソラジマ共同代表のひとりである萩原が、ソラジマに投資してくださ

【資金調達対談】なぜ、ソラジマは組織カルチャーに投資をするのか?——サイバーエージェント・キャピタル 北尾崇

「誰もがバカにする、でっかい夢を叶えてみせるーー。」をミッションに掲げるソラジマ。今回、ソラジマではシリーズBで約10億円の資金調達を実施した。 スタートアップ冬の時代、WEBTOON市場では異例の「10億円」という資金調達を可能にしたソラジマ。ソラジマに投資した投資家3名との対談を公開する。 対談動画はこちらから 組織開発の極意 前田:今日はサイバーエージェント・キャピタルの北尾さんに来ていただいています。 前田:僕は株式会社SORAJIMAの共同代表の前田です。W

ソラジマが創業から10億円を調達するまでの4年間の軌跡。

【拝啓、未来のソラジマの社員たちへ!】 はじめまして!株式会社ソラジマ(SORAJIMA)の共同代表の前田です。 Webtoon(縦読みマンガ)の市場規模が2028年には3兆円を突破するとも言われている中、約30名の編集者と約400名のクリエイターが在籍するSORAJIMAは、日々、オリジナルのWebtoon作品を制作し続けています。 そのような状況下、この度、多くの方々にソラジマを評価いただきシリーズBラウンドとして10億円の資金調達を実施させていただきました。 ご

シリーズB資金調達の裏側: テックタッチはスタートアップ冬の時代になぜ20億円強を調達できたのか?(後編:銀行借入ver)

皆様、こんにちは! テックタッチ株式会社のCFOの中出 昌哉(なかで まさや)です。(@masaya_nakade)(入社エントリーはこちら) テックタッチは、2023年1月11日にシリーズBのファイナンスとして、17.8億円の資金調達を発表しました。 また、その際に書いた記事がこちらなのですが、自分の想定の10倍以上読まれており、非常に嬉しく思っております。また、記事を読んだ後にコンタクト頂いた方も多く、様々な方とお話する機会が増えたことも個人的には嬉しかったです。その際

シリーズB資金調達の裏側: テックタッチはスタートアップ冬の時代になぜ20億円強を調達できたのか?

皆様、こんにちは! テックタッチ株式会社のCFOの中出 昌哉(なかで まさや)です。(@masaya_nakade)(入社エントリーはこちら) テックタッチは、2023年1月11日にシリーズBのファイナンスとして、17.8億円の資金調達を発表しました。その後デットでの調達も合わせると、20億円強の資金調達になります。 スタートアップ冬の時代と呼ばれて久しい中で、しっかりしたバリュエーション・資金調達金額だった事もあり、色々な人から少し話を聞かせてほしいと言われる事も多く、大

Spiral Capital千葉様×THIRD、投資家インタビュー❶後編

THIRDの資金調達リリースに伴い、投資家の皆様がどういった点でTHIRDを評価したのか、代表の井上との対談形式でお届けするインタビューです。 本記事はSpiral Capitalの千葉さんとの対談シリーズの後編となります。 THIRDに限らず不動産Tech業界がどのような変遷を辿っているのか、その中でTHIRDがどんな立ち位置で貢献していくべきなのか、過去に不動産Tech企業で経営を経験した千葉さんならではのお考えを交えて伺いました。 インタビュー前編はこちらからご

Spiral Capital千葉様×THIRD、投資家インタビュー❶前編

2022年8月末、THIRDは26億円の資金調達を実施したことを発表いたしました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000064081.html この資金調達を機に、THIRDではnoteアカウントを開設いたします。 企画第1弾として、投資家の方々に出資を決めた背景を語る対談インタビューをお届けします。 今回対談させていただいたのはSpiral Capitalの千葉貴史さんです。 千葉さんは現在、シード〜レイター

スタートアップの資金調達まとめ 2022年10月

2022年10月にリリースされた、スタートアップの資金調達まとめです。 (調達額順) 目次は10億円以上の調達リリースのみ。 UPSIDER 467億円 (全額融資)成長企業向け法人クレジットカードUPSIDER トレンドExpress 33億円中国市場向け越境ビジネスプラットフォーム Ubie 27.6億円 (シリーズC総額62.6億円)AI技術を利用した症状検索エンジンユビー ナッジ 23.5億円応援したいクラブとの提携クレジットカードNudge ピクシーダスト

日本のスタートアップがアメリカのVCから資金調達をするにはどうしたら良いのか?

ここ半年ぐらいで、なぜか日本のスタートアップの方々から、アメリカのVC(Venture Capital)から投資を受けたいのだが、どうしたら良いか?、と言う相談を良く受けるようになったので、ほぼ毎回、お話している内容をここに記載しておきます。少しでも参考になれば。 因みに我々が運営するGFR Fundでは、投資地域は北米とヨーロッパにフォーカスしているため、日本のスタートアップに投資を行った実績はないです。上記の日本のスタートアップの方々は大抵は昔からの知り合いか、その知り

元投資銀行系CFOが資金調達時に意識した3つの信念

2021年12月22日、株式会社Finatextホールディングスは、東京証券取引所マザーズに上場しました。 これまで前職の投資銀行のことやCFOらしい発信をほとんどしてこなかったのですが(割と想いがあってそうしていたのでそれは別の機会に)、せっかくIPOという形で再び資本市場に戻ってきたので、この機会に1つくらい書いてみようかなと思います。 このnoteでは、Finatextホールディングスが上場までに行った未公開時の資金調達について振り返りつつ、自分なりに意識したことを