kashiba2024

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最近の記事

トランプの勝利に際し、民主主義・選挙について感じること

あれだけ常軌を逸した言動のトランプが、選挙に勝ってしまった。 これでは「アメリカ大統領」や「アメリカ」に対して、敬意が全く感じられなくなってしまうではないか。  政治には裏があり、汚い面もあるとは思うが、余にも酷い。  そこで、選挙について感じたことを以下に書いてみる。 ①新聞記者だった学生時代の親友が、今から40年以上前に言っていたことを鮮明に思い出した。彼は、「選挙は生活である」と断言した。 有権者のボリュウムゾーンは、外交・安全保障・気候変動・ジェンダー・ 中絶などの

    • 杉原千畝の功績とイスラエルが改めるべきこと

      NHKの番組 「祖父はユダヤ人を救った~ガザ攻撃と命のビザ~」で、 最近、杉原千畝が、パレスチナで残虐行為をするユダヤ人を救済したことは、間違いではなかったかという意見が出ていることを伝えていた。 千畝の孫の「杉原まどか」さんが、アメリカに行くための日本の通貨ビザを祖父母が発行した土地(リトアニアの日本領事館跡)や、アウシュビッツを訪ねる旅を通じて、千畝のヒューマニズムの意味を考えていた。 以下、小生の意見です。 ①杉原に助けられたユダヤ人の子孫たちは、ハマスが先にイスラ

      • 一般人も「人新世」を深く理解し、気候変動を防止しよう!(NHKサイエンスゼロ)

        地質学でいう「人新世」(じんしんせい)の意味を我々一般人・素人もよく理解することが、極めて大切である。  気候変動が、不可逆的なプロセスに入るかどうかのタイムリミットは、2030から2050年と言われている。(NHKサイエンスゼロから)  気候変動の原因を作った人類だからこそ、人類が自覚すれば防止することが出来る可能性がある! 以下は、その要約である。 ①「ジュラ紀」「カンブリア紀」などの地質学でいう一つの時代は、全地球的に共通の元素や化石などの物質が行き渡って、全球的な

        • 大統領選挙、総裁選挙で感じること

          トランプの選挙キャンペーン・演説、及び自民党の総裁選で感じる虚しさには、やりきれないものがある。 ①トランプは、下品極まりなく、民主主義と大統領制を冒涜する内容であるにも関わらず、あれだけの支持者がいるということは、アメリカ社会が深く病んでいる証左であろう。  それでも選挙人の多数を獲得すれば、平和裏に政権交代するので、政敵を暴力的に排除する独裁国家よりはマシである。  但し、トランプが負ければ平和裏に大統領が変わる保証はないと思う。 ②一方、総裁選では、野党ならともかく

        トランプの勝利に際し、民主主義・選挙について感じること

          立憲民主党代表選挙 推薦人の貸し借り大いに結構!

          今朝の朝日新聞に、「推薦人」の貸し借りが茶番であると若手が批判しているという記事があった。 こんな青臭いこと言っている議員がいるのかと、開いた口が塞がらない! ①ライバルの自民党は、今までどんなことをして政権を獲得し、維持してきたのかをよく知るべきである。  社会党の村山さんを担ぎ出して政権を奪還したり、下野した時は徹底的に野郎の戦術で(批判ばかりして)時の政府にことごとく逆らった。 ②推薦人を貸し借りしなければならなくしたのは、議員総数が少ないのに20人を集めなければな

          立憲民主党代表選挙 推薦人の貸し借り大いに結構!

          ナチス宣伝相ゲッペルスのプロパガンダ哲学

          NHK番組映像の世紀を見た。プロパガンダの怖さを、常に強く意識しておく必要がある。 現在もゲッペルスの生きた時代に共通するものがある。 ゲッペルス曰く、 ①国家はプロパガンダ無くしては存在せず、プロパガンダも国家無くしては存在しない。 ②情報は正しさが問題でなく、民衆を意図するように教育できればよい。 ③嘘も繰り返せば、最後には信じられるようになる。 狙った人間を、どっぷりと意図した情報に浸らせることだ。 ④演説会には多くの「サクラ」を忍ばせ、作り出された熱狂で恍惚感

          ナチス宣伝相ゲッペルスのプロパガンダ哲学

          小さなコケのミラクルパワー NHKサイエンスゼロから

          昨日放送された上記番組で、小さな植物のコケの驚くべき能力に感嘆した。 コケを無視して土地開発すれば、環境への大きな影響が考えられる。 ①コケは4.7億年前に水中の藻類が上陸し、今では全世界で2万4千種類、日本で千8百種類存在する。 ②ミズゴケは、泥炭を蓄積しやすく、炭素を炭酸ガスとして空気中に放出せず、泥炭中に蓄える。その地球上の推定総量は、炭酸ガス換算で600ギガトンで、空気中のそれとほぼ同等である。 (ちなみに、小瀬の泥炭層は、6mで8000年かかって形成された。)

          小さなコケのミラクルパワー NHKサイエンスゼロから

          政権交代の準備は出来ている。政治の刷新には、政権交代こそ最高の薬!

          先ほど、NHKの立憲民主党代表候補者の政策討論会を聞いた。  過去に政権を運用した経験と、その後の下野した10年間で大きく成長しており、政権交代が過去のように「賭け」ではないという印象を受けた。 ①Xで多くの意見を通読すると、政権交代でガラッと多くの政策を変えるべきとの意見が多い。  しかし、政権交代で短期間でこのようなことが出来るわけがないし、政権交代の度に、コロコロと基本方針、特に防衛問題や外交上の約束の変更を打ち出せば、世界から相手にされなくなるであろう。 (その事例

          政権交代の準備は出来ている。政治の刷新には、政権交代こそ最高の薬!

          国民は自民党に「辟易」している(雑誌「選択」9月号より)

          元自民党事務局長 久米晃氏による今回の総裁選挙評は、下記のとおり手厳しい。 ①岸田氏が出ないことは、昨年末の時点でわかっていた。これといった実績が見えず、退場するのは必然だと思った。 ②候補予定者を見ると、自民党に人材がいなくなったことが露骨に表れている。議員は次の選挙を凌ぐためだけに総裁選に参加しており、「日本という国をどうしたいか」という志を感じない。 ③小選挙区制により間口が狭くなり、政治を志す人が減って国の為に汗をかく人が少なくなった。 ④大臣を一度勤めただけ

          国民は自民党に「辟易」している(雑誌「選択」9月号より)

          アメリカで内戦の危機 ? !

          雑誌「選択」9月号によれば、アメリカの大統領選挙の後で、その結果によっては内戦が勃発することが懸念され、FBRやCIAがトランプや右翼団体、民族主義団体の動向を真剣にフォローしているという。 ①選挙に対する干渉は、すでに発生しているらしい。 選挙管理公務員やボランティアに対して、自宅への脅迫電話・張り紙、器物破損、自動車への仕掛け、当て逃げ、闇討ちなど、何が何でもトランプを勝たせるための行動がみられるという。  両党の関係者も異様な雰囲気を感じて、「まるで内戦だ」と言ってい

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          奈良香芝市議会の議長不信任動議可決

          この動議の本質は、川田議長の過去3年間の数々の議会運営に対する不信任です。その経緯の内容は下記のとおりです。 ①「公共財産有効活用会議」を主催し、権限のない学校再編方針を決定した。 ②この方針を秘密会議で決定し、教育委員会に認めさせた。 (ある市民が、経緯が知りたいと教育委員会に議事録を要求したところ、 そんなものは無いとの回答であったが、2か月後に議事録は出てきたとのこと。) ③生活保護の申請に立ち会った市議会議員を懲罰委員会にかけ、同市議の議会出席停止決議を主導・決定し

          奈良香芝市議会の議長不信任動議可決

          「将来人」になりきってみる(31日 朝日オピニオン)

          公共経済学者で奈良先端大教授の西條辰義氏の投稿に大変興味を持った。  まず、このようなユニークで、有用な活動があるのかと感心した。 ①現在世代が、電気が必要だと原発で放射性廃棄物をため込んでも、また、マーケットで売れて儲かると言って、有限の資源を消費しても将来世代は、それに対して発言できない。 ②このような現在の仕組みに、将来世代の声を取り入れていこうというのが、同氏の「フューチャー・デザイン」の研究である。  その方法の一つが、現在世代人に将来人になりきってもらって、現

          「将来人」になりきってみる(31日 朝日オピニオン)

          日本人とは何者なのか?(NHKフロンティアより)

          最新研究で解った日本人のルーツ。数万年前の古人骨のDNA解析技術が、ここ10年で大きく進歩して解った驚くべき事実とは・・・。 ①タイの山岳地帯に住む狩猟少数民族の「森の民 マニ族」(現在 30人ぐらいの集団で狩猟採集生活し、タイ人でも彼らの会話は全く理解できない)の8千年前の古人骨のDNAが、縄文人のそれに極めて近い。 ②6から7万年前にアフリカを出たホモサピエンスの一つのグループが、マレー半島に5万年前から4万年前に到着した。 そこから3万年以上前に日本列島に移動し、縄

          日本人とは何者なのか?(NHKフロンティアより)

          「言葉を消費されて」 民主制とは、   政治とは?

          27日朝日オピニオンで、作家 星野智幸氏の投稿を読んで感じたこと。 非常に重要な問題であるが、非常に困難な問題でもある。 ①現在社会は、敵か味方に分離され、投げかけた言葉は、味方に都合がよければ強く支持・消費されるし、敵とみなされれば強く非難・消費される。 ②リベラルな考え方の人たちは、自分が正しいという信念、「正義」に依存している。 リベラルな考え方に「理」があるかどうか、現状に照らして正しいかどうかは別として、疑う余地なく正しいと信じていたいのだ。 ③長年の経済的停滞や

          「言葉を消費されて」 民主制とは、   政治とは?

          ショック! 80億人 人類繁栄の秘密(フロンティアより NHK)

          人類が今日の繁栄を迎えたのは、常識的には、高い知性とそれによる科学技術の発展、産業革命などが主な原因と考えられてきた。 しかし、最近の科学的知見によれば、それ以前に人類に備わった重要な特質が繁栄をもたらした。それが今大きな転換期に来ているという。 2023年人類は80億人を超え、今世紀中に100億人になる。 ①「友好性」→自己家畜化 ●犬と狼で分かるように、友好性の有る「種」が繁栄する。犬の他者の気持ちを理解する力は、犬が自己家畜化して獲得したもの。 ●チンパンジーから分離

          ショック! 80億人 人類繁栄の秘密(フロンティアより NHK)

          日常から消えたあの戦争

          今朝の朝日・オピニオン 小説家の柚木朝子氏の一文は、なかなか説得力がある。氏が昨年ほんの観光気分でドイツに行ったとき、町中に戦争モニュメント、戦争博物館があり、テレビ番組で戦争ドキュメントを流していたそうだ。地元の人に聞けば日常的にそんなものだという。  しかもそれらは、加害者としての立場をも明確にしているという。顧みて我が国の近年の状況は、終戦記念日の数日に限られるように思う。普通の人は、自分で努力しなければ情報が入り難く、次第に戦争は遠くなってゆく。 専門家がちょっと調べ

          日常から消えたあの戦争