政権交代の準備は出来ている。政治の刷新には、政権交代こそ最高の薬!

先ほど、NHKの立憲民主党代表候補者の政策討論会を聞いた。
 過去に政権を運用した経験と、その後の下野した10年間で大きく成長しており、政権交代が過去のように「賭け」ではないという印象を受けた。

①Xで多くの意見を通読すると、政権交代でガラッと多くの政策を変えるべきとの意見が多い。
 しかし、政権交代で短期間でこのようなことが出来るわけがないし、政権交代の度に、コロコロと基本方針、特に防衛問題や外交上の約束の変更を打ち出せば、世界から相手にされなくなるであろう。
(その事例は、近隣諸国にいくらでもある。)
 まずは自民党政権の継続性を考慮しつつ、時間をかけて修正すべきことを正してゆくのが現実的である。

②自民党がどれほど言葉で反省し、抽象的な政策(決意表明に近い)を述べたところで空しく響く。
 真剣にそう思うなら、なぜあの不完全極まりない政治資金改正法案が可決されようとしたとき、党を飛び出す覚悟で主張・説得しなかったのか?
 矢張り政権を実際に失い、野党になるということは強烈なショックであり、そこで初めて真剣に反省し、党・政治改革を考えるのだ。

③政権交代には、いきなり大きな成果を期待せず、方向性が正しいことが確認できれば、まず交代させてみることだ。

④日本は、経済の低迷、少子化問題など待ったなしの課題が迫っており、大きな失敗や時間の浪費は許されない。
 このような時は、失敗経験から多くを学んだベテランが無難である。
決して「芸能人的人気」で若手に賭ける愚は、犯すべきでない。

⑤自民党政権は、この10年間、国の根本的な問題に対する解決に繋がるような成果もなく、いたずらに時を失ったし、言葉巧みではあるが緊張感のない議員たちが政治を腐敗させた。
 選挙制度の改革や世襲制限が不可欠だ。

⑥民主党政権の失敗は、多くのことを短期間にやれと言う期待と、それに応えようとの自負・焦りが一因であろう。
 反面、今になって必要性を認められているものも少なくない。
(「子ども手当」提案の時、自民党籍から「恥をしれ!」とヒステリックにヤジった女性議員がいたが、今も涼しい顔で議席に座っている)。
 
⑦人も党も失敗しつつ成長するが、今日の立憲民主党の討論で党の成長を感じた。
 政権交代は、かつてのように「冒険」「賭け」ではないと確信した。

野党が大人になって、各党の利益でなく国家の為に、小異を捨てて、大同につくこを期待したい!

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