「インターネットは死にました。」

現代のサブカルチャーはとにかく死ぬのが好きだ。「ロックが死んだ」だの「ボカロは死んだ。」だの「漫画雑誌はもう終わり。」だのほざいてる。

ならば俺にも言わせてくれ。「インターネットは死にました。」と。

ここ15年くらいでインターネットは大きく変わった。人口爆発ともいえるだろう。人が多くなるとすべてのコンテンツは往々にして陳腐なものへとなり下がる。本来持っていた意味が失われるのである。じゃあインターネットの本来の意味って何なんだ。というと、これは数ある面の中の一つではあるが「現実からはじかれた人達のたまり場」である。

「今でもそういう人はネットにいるよね」

はい。います。いるけど、そういう人は大体ネットでも生きづらそうです。
コロンブスに追い出された原住民のようだ。偽の輝きで彩られたインフルエンサーのなんでもない一言には1000を超える人たちが飛びつくのに、はみ出し者のSOSには光一つも当たらない。

Twitterを見てみると、創作意欲を放棄しすべてを機械にゆだねた人たちが今日も未来ある若者たちを小学生にも満たない屁理屈で非難していたり、オタクのおじさんが高校生くらいの絵師によくわかんないけど気味の悪いリプを飛ばして変に絡んでみたり、バズったツイートのリプライには屍人のアラビア語や、くだらねえ画像リプの群雄割拠。SNS一つ切り取るだけでこんな状態なんだから安住の地なんてない。終わりである。詰み。

先ほど、「インターネットは死んだ。」といったが語弊があった。「『良いインターネット』が死んだ。」のほうがここでは正しい。

はみ出し者が今のインターネットで同じような人を探すのは難しい。なぜなら人が多いから。マジョリティに埋もれてそんな感じの人たちは息もできません。窒息待ったなし。

良いインターネットはもう帰ってこないのかもしれない。自分たちで切り開くしか、もう道はない。


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