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火星ナツミ
2021年5月10日 15:48
海辺の散歩中 落ちてきた隕石は 空ほども大きく 冷たく透き通った拳を振り上げ私の身体を粉々にした散乱する私の一部だったものは予想とは違いてらてらしたピンク色の臓物ではなかった小さな肋骨の檻の中に隠れていた無数のpupa蝶にミツバチ、カブトにテントウ蠢く春の予感目玉の穴からこぼれ落ちるタンポポ、シロツメクサ、そしてヒナゲシの涙止まっていた世界が動き出す