見出し画像

会話はテレパシーではないし面倒なものだから仕事の指示は単純であるべきだしそうでなければ徹底的に任せるかさもなければAIを駆使して自分でやるしかない

コミュニケーションコストという考え方を採用するならばいずれは分裂・対立する

コミュニケーションコストについて解説しているwebページをいくつか見ると結構な割合で出てくるのがブルックスの法則です。
ブルックスの法則からしたら「コミュニケーションコストのかかる人」の説明が大抵間違っていてびっくりして頭が痛くなりますがそのことについてここで書くとかなり長くなって話が戻ってこれなくなるので割愛しますが、「9人の女性を呼んでも1ヶ月で赤ん坊はできない」というブルックスの言葉こそブルックスの法則を表していることだけ書いておきます。

なぜコミュニケーションコストという考え方を採用すると分裂するか。それはブルックスの法則によります。ブルックスの書いた『人月の神話』によるとプロジェクトメンバーの人数の組み合わせ(数学で習う方)がそのまま発生するコミュニケーションの量になるとあり、それに沿うと大きなチームは非効率だということになります。
そのためコミュニケーションコストという考え方を採用するとチームの規模によるコミュニケーションコストの増大をさけるため、チームメンバーの人数を絞るようになります。プロジェクトの規模自体が縮小することはないので必然的にチームの数が増えていきます。チームの数を増やすと他チームとのやり取りをチームリーダーに任せていても結局コミュニケーションコストが高くなっていきます。
そこまで来ると階層ができて部署等ができたりして情報の隔絶が起きていくので各部署間での不信感や無関心が高まっていくので、いずれは分裂・対立ということが起こっていきます。

コミュニケーションは数学でとらえられる

ちなみにこういう分析は数学でもできてグラフ理論やネットワーク理論を使うと考察できます。以下のようなグラフのようにまとめたらsecのようなまとまりがチームと考えることができます。矢印をコミュニケーションととらえられます。

https://hkawabata.github.io/technical-note/note/Algorithm/graph/scc.html

以上から考えるに指示は単純にして一つ一つのチーム内のコミュニケーションコストを下げるくらいしかできないのではと。

徹底的に任せるかさもなければAIを駆使して自分でやる

コミュニケーションコストを下げる方法として上記で書いた以外にも最低ですが丸投げして進捗確認もしないという方法があります。この方法だとプロジェクトが成功するか失敗するかが博打になりますが、コミュニケーションコストはかなり下がります。部下も自由度が上がり仕事がしやすくなりそうです。まあでも堅実にビジネスをやる会社やチームからしたら頭おかしいですよね。

ここでAI登場

人に頼めばコミュニケーションコストが増大して、プロジェクトの成功をかける丸投げするのは危険で、プロジェクト管理に絶望するしかない現代の仕事事情で中間管理職が取りうる方法はAIを駆使して自分でこなすという方法です。正直AIがそこまで活用できるものなのかAI活用の知識体系がまとまらないといけないですが、まあ本でも出ればどんどんAIに仕事をさせることができそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?