アニメ評論について思うこと

アニメにおける評論は文芸の評論と違い、映画の評論に近く、あまり確立していると言い難い気がする。
若者のオタクの間で人気で本やYouTubeで活躍しているあの人の解説動画って文芸でいったら印象批評みたいなかなり昔に役に立たないと烙印を押された手法のようなもので解釈するので、なんだかなって気がする。中でも千と千尋はちょっとやりすぎた感が強かったよな。

映画もそうだけど、音楽と映像とそれで紡がれるストーリーと要素が多すぎる。なので、どこから評価していいかわからない節がある。現代での特撮作品やマーベルシリーズのようなものはお約束を知っていることによるパロディやオマージュ等も大事な要素になる。

なので、氷川竜介氏がアニメ夜話のコーナーでやっていたようにアニメの技法からする評論が私は好きだ。だからポリゴンショックの影響やデジタル化のせいで滅法少なくなった光らせる技法とか出崎統の画面三分割とかハーモニーとかいかに効果的に使っているかが私にとってはアニメで見る観点になる。今まで感想書いた作品の中では放浪息子は結構好きな作品の一つで色がすごい斬新だった。R.O.Dとかはクレジットの出し方がすごい好きなんだな。絵と文字を上手い具合にマッチさせらようなデザインの映像でopのクレジットを表現する。初めてみた時むちゃくちゃ痺れたね。
今敏の作品もすごい好き。ジブリが嫌いだいう人は絶対に見た方がいい作品。
そういや、いつか書こうと思っていたけど、スパイファミリーの二期のopがいいじゃんと思ったら、進撃の巨人や甲鉄城のカバネリの監督で有名な方が絵コンテ切っててびっくりした。しかもedは映画大好きポンポさんの監督の人が絵コンテ切ってて豪華だなと。

私はよくわかんないけど、作画が好きな人はそれはそれで語ればいいと思う。

ここまでダラダラと書いたけど、これは何々の象徴とか暗示とかばっかりではなく技法や演出や音楽から批評してみてはという提案のポエムでした。

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