映画『オッペンハイマー』が人気なのでおすすめしたい本『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』

映画オッペンハイマーはまだ見てない

原爆の開発拠点として、重要だったロスアラモス国立研究所の初代所長、つまり原爆開発当時の責任者オッペンハイマーが主人公の映画が最近はやりのようです。
原爆の開発が成功し、実践に投入され、その惨状を知りオッペンハイマーが苦悩していく姿を描いているそうです。伝聞形なのは映画をまだ見てないからです。見てないけど便乗したいというあさましい欲求があふれて止まらないので、今記事を書いています。
『テネット』や『インターステラー』の監督クリストファー・ローランがメガホンをとっているらしいので、気にはなっているのですが三時間ある映画を見る集中力もないし、今考えたいこともたくさんあるのでということとこの映画に関しては映画館という特殊な場所が生む心理効果で感想を左右されたくないということでまだ見に行ってないです。
ただあらすじや感想レビューにオッペンハイマーの苦悩みたいなワードが多く用いられているのですこし興味があり、映画で描かれていた政治や軍部のトップと接する上層部からの原爆開発計画ではなく、当時まだ若手で一所員として働いていたころの話が載っているリチャード・ファインマンの『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』を映画の鑑賞後読むのがいいのではと思った次第です。

下からみたロスアラモスという章が面白い

『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』の三章は「ファインマンと原爆と軍隊」というタイトルですがファインマンが第二次大戦で軍の仕事をした時の話を中心に描かれています。全体的に軽妙で洒脱な文章でファインマン自身の半生を描いた楽しい作品なのですが、この章だけは戦争という異常な状況下で普通に考えたら無茶なオーダーをする軍部、ずさんな工程管理をしていた製造部門、仕事の管理についてなど当時を語るエッセイ以上の中身があるのですが、映画オッペンハイマーを見た方には上層部と一般研究員の間での意識の差に楽しめると思います。
内容についてあまり語ると読む楽しむが減るので、この辺で内容については終わりにして、今記事も締めたいと思います。


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