映画『Winny』感想
あらすじ
感想
大体上のあらすじ通りでファイル共有ソフト「Winny」をめぐる裁判をもとにした映画です。あらすじにある内容以外に愛媛県警の裏金事件の描写とクロスしていく内容になってます。「Winny」がP2Pを利用した匿名性の高いという特徴がもし愛媛県警の裏金事件の内部告発者を助けられていたらというメッセージを感じさせます。もしかしたら愛媛県警の裏金事件を主題にしたかったのかなと見えてしまうまであります。
ここで私の「Winny」の思い出について話すと、事件が私が小学生か中学生の頃に起きたので、印象的でふわっとしたものしか語れませんが、その時の社会の「Winny」に対する雰囲気に関してになりますが…
PCともケータイとも無縁で私自身はwinnyと関わりはなかったですが、無料で映画や歌が見れるってというまことしやかに巷で流れていたものを子供の世界では公然の秘密みたいにうわさが流れていました。例えば「兄貴の友達が使っていて頼んだらダウンロードしてくれる」みたいな感じの話をよく聞いたものでした。
使用の際にウイルスに感染するかもという話も結構流れていて、そんな状況の中で警察の情報が漏洩したというのは子供ながらに警察は何しているのかという気になったものです。
それは置いておいて何の因果か今映画『オッペンハイマー』が話題冷めやらぬこの時期に配信開始されて、いろいろ考えさせられます。
淡々と弁護士サイド、金子勇サイド、愛媛県警の裏金事件サイドを描写していく作品でした。なので、あまり金子氏が正義でなんと悲しい事件だったのかを訴えたいみたいにはなってなくて評価したいです。
映画の最後に「ソフトウェアを作っただけで逮捕されることは(省略)」と言うシーンがありますが、『オッペンハイマー』が話題に上るせいか本当にそんな認識でいいのかなと思ったりします。
技術に対する責任って難しい
運用でカバーというのはweb業界で有名なセリフですが一般的な言い方にすると道具は使う人次第とでも言うのでしょうか。納期の問題やそもそもの要件のあいまいさのせいで、機能に欠陥やセキュリティに問題がある可能性がある際、webサービスの運用者や利用者に注意してもらうということがあります。これは開発者や発注者に問題があるのですが、問題はこういう運用で解決以外のパターンで運用者や利用者の予想外の行動というのがああります。これは防げないことが多いです。
ただいろいろ問題があるけど、責任を果たすようなものを作りたいものです。
法律でルールを作るという側面でいえば、政治があらゆる技術に先駆ける必要がりもっと頑張ってほしいものです。日本では技術が発展しないのは~みたいなのをよく聞きますが、話を始めるタイミングと話し合いの仕方に問題があるのかもしれません。それは映画の感想の記事から大幅にずれるのでここで今回は締めたいと思います。
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