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ストレスから思い込みに気づく

「わたしばかり…」家事や育児に追われて、このような気持ちを抱えていませんか? この原因は『思い込みに気づいていないこと』の場合がほとんどです。思い込みに気づき、素直な気持ちを伝えられれば、この問題は解消します。さらに最高の形に変えていくことも可能です。

このnoteでは、わたしが20年近くかけて体験してきた「ストレスフリーな家族の形」についてお伝えします。少しでも心が軽くなるお手伝いができたらうれしいです。




「わかってくれない」


妻側からするとこれが最大の問題かもしれません。
そして夫側は「何を考えているかわからない」そう思っていることが多いようです。なんでも話せて分かち合えるなら、そもそも不調和は起きません。女性特有の『察してほしい思考』が発動すると、もれなく不調和なエネルギーを放出し始めるのです。

もちろんわたしもいわゆる普通の妻をしていた時代は、そのような不調和エネルギーを放出しながら家事に育児に追われていました。ふと鏡を見ると、目はつり上がり、油断すると涙がこぼれ落ちる。友達とランチをしているときは楽しいけれど、家に帰り現実的な生活を前にすると、わたしの人生って何なの……と謎に迷宮入りを始める。

そのような思考の沼にハマりながら作るご飯は、もちろんよくわからない完成度。それを無言で食べる夫に「美味しくないって言いたいくせに」とまた勝手な思い込みをして、不調和エネルギーを出し続けるという、恐ろしい世界を作り上げていました。

「本当の気持ち」


あるとき「夫がわたしのことを全く見ていない、わかってくれない」というのは、もしかすると、お互い様かも? と気づきました。だって、わたしも夫の本音は知らない。多分そうだろうと“思い込んでいる”部分が非常に多いのです。

そうすべて“思い込んでいる”だけなのです。気持ちを伝えていないのなら、夫がわたしのことをわかってくれないと思い込んでいるだけの状態。誰でも自分のことしかわからない。わかるのは自分の気持ちだけ……。

突然、夫に向いていた怒りのベクトルが、わたしに向きを変えました。「わかってくれない」は、外に向いているときは“怒り”でしたが、内に向くとそこには“悲しみ ”がありました。それは「わかってほしい」というわたしの本当の気持ちです。

「わかってほしかった」


思い込みから本音に気づいたわたしは、少し恥ずかしいような、切ないような感覚になりました。疲れているから手伝ってほしい、これをしてもらえたら助かる、弱音が言えずに、一人で頑張りすぎてストレスを抱え込んでいたのです。わたしは悲しかったんだ。

ただわかってほしいと言えばよかったのかもしれない。してもらうとうれしいこと、されると嫌なこと、手伝ってもらえたら助かること。日常にはそのようなわたしの気持ちがいくつも隠されていました。

そしてなぜか「伝える=怒った態度」このような思い込みもあって、わざわざ怒った態度をするシチュエーションを作り出していたのです。この壮大な一人芝居に気づいたときは、さすがに衝撃でした。

素直ではないわたしが、勝手にわかってくれないと思い込んで、勝手にイライラする世界。何かがガラガラと崩れた瞬間でした。嫌な現実があったとき、考えるべきは相手のことではなく「わたしはどのようにしてほしいのか」だったのです。

「みんな自分のことしかわからないのだから、わたしはわたしの気持ちに気づいてあげよう」素直なわたしがチラッと顔をのぞかせ始めました。急に100%素直にはなれませんでしたが、思い込みに気づくたびに気分はとても軽くなりました。

「思い込みを変えてみたい」


あるとき、思い込むのは自由だから、自分の都合のいいように思い込んだらどうなるのだろうと、実験を開始。例えば夫は「お願いされるのは嫌」だろうと思い込んでいたことを「お願いされるのはうれしい」に書き換えたのです。

その結果、素直にお願いできて、なぜか夫も喜んでいるという、思い込んだ通りの現実が現れ始めました。こんな簡単なことだったの? という驚きと喜びで、わたしはどんどん気に入らない思い込みを書き換えていったのです。向き合うべきは自分自身で、周りではなかった。それが日に日に腹落ちしていきました。

正直なところ、わたしは結婚のルールに苦労しました。そして、それはわたしが“妻とはこうあるべき”という思い込みで、わたしを縛っていたのだと今ならわかります。家族や身内の問題の場合、悪いのは自分ではなく相手。そう思い込んで自分の本音を知ることに向き合わない場合がほとんどかもしれません。


忙しい毎日の中で、ほんの少しでも自分の気持ちに寄り添ってみてください。思い込みを通して本音に気づくと、わたしはこんなこと考えてるんだぁと、クスッと笑えて少し恥ずかしい気持ちになります。愛されたい。可愛がられたい。甘えたい。あなたの本音は、不機嫌さの裏で気づいてくれるのを待っているはずですよ。

自分の辛さをわかってほしいのは、実は自分自身だと気づいたとき、現実は驚くほど変わり始めるのです。次回は、自分を知る方法についてもう少し詳しくお伝えしますので、またこのnoteに遊びにきてくださいね。


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