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レコード聞き比べ/Yellow Magic Orchestra「BGM」

レコードを集め始めて真っ先にヤフオクで買った盤。まちがいなく人生を狂わせられたアルバムだし、アートワーク的にも裏ジャケの細々した文字(税関に提出するワールドツアーの機材一覧表)もCDのサイズではよく分からないのでレコードのサイズで見てみたかったというのもある。

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さてその音だが、レコードの音を形容する際に用いられる「あたたかみのある音」なんて言葉が裸足で逃げ出すような過激なサウンド。帯に「子供とお年寄りは音量を下げて」と書いてあるのは伊達ではなく、バシバシと鳴るドラムが耳に痛いくらい。

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このドラムの音、リマスター盤ではリミッティングのせいか?視界いっぱいに広がるような感覚なのに対し、レコードでは一直線に飛んできて顔に直撃するような感覚、というと伝わりやすいだろうか?まあ身も蓋も無いことを言うと「生っぽい」って感じ(実際はめちゃくちゃ加工された生とは程遠い音だが)。その他の音もけっこう隙間が多く、意外と音数自体は少ないんだな、というのがよく分かる。

レコードと比べてみると1999年リマスターは低音が抑えられてちょっと薄味な感じか?(でも聴きやすいといえば聴きやすい) 2019年リマスターは逆に低音やドラムが大きくてかなり押しが強い感じだが、少しやり過ぎな気もするような・・・。どちらにせよ、レコードはリマスター盤とは結構別の世界のような印象。

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