心の臨界点はどこかしら

死にたがっている、と思う
人がいる前でバレないように泣いて
胸は今日ずっと締め付けられていて
足はぎりぎりまで力が入らなかった
そのくせにあてのない旅はお好きなようで
歩いたことのない道をひたすら歩けた

歩けないくせに歩けるのかよと顔面を殴りたい気分
全部どうでも良くなっていて
今気がつくと道の果てにある喫茶店に入っていた
こんなときでも律儀に値段を気にした
楽しいことがしたい
でも楽しいことはよくわからなくて唯一私の思考が詰まっている
ここに言葉を打っている

最近密かに辞めたことがふたつあった
一つ目は死にたいという単語を自分に直接当てはめないこと
自分にそれをいう権利がないから
それほどに必死に生きてなかったから
生きることの最小単位は息をしていればいいだけの簡単な作業
生活するには健康でいることには逃げたから
死にたいというためには自立してさらなる地獄を味わえ
そう思っている

二つ目は人と比べないこと
誰かと比べることで得られる心の安定と不安定をもう知りたくなかった
これはなかなかいい効果をもたらして
より一層自分は自分、人は人、と思えた
同時により孤独であることを感じた
自分の考えを大事にするとどんどん周りとの温度差が浮かび上がった
死にたいと一般人の前で口にすることはタブーとは知ってた
でも私は私だからと死生観を伝えたら案の定止められた
死なせないよって言われた
優しい友人だった
返す言葉がなかった

全然関係ないけど
焼きたてのホットサンドを食べた
口に入れた瞬間、涙があふれていた
まさかと思ったけど
めちゃくちゃ美味しいから泣いているのか
隣のボックス席に座る家族の戯れを聞きながら戸惑っている
美味しいだけでなぜこんな泣きたくなるかさっぱりわからない
ただ食べると涙が出るのでどうやって食べきるかとても困っている


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