アドラー心理学㉛他者貢献
【仕事の本質は他者への貢献】
今までの話の流れのおさらいとして、
1⃣自己受容(ありのままの自分を受け入れること)ができ、2⃣他者信頼(無条件で信じること)ができた場合、この”他者”は「仲間」となる。仲間だから信頼することができる。仲間ができれば「共同体」に自分の居場所を見い出すことに繋がり、「所属感」(ここに居てもいいのだと思える気持ち)を得ることができる。
◍他者を仲間だとみなすためには、自己受容と他者信頼の両方が必要になる。すなわち、
⇒他者を敵だと思っている人は自己受容も他者信頼もできていないというこ。
所属感を得るために必要な最後のキーポイントが、
3⃣「他者貢献」
仲間である他者に対し何らかの働きかけ=貢献をしようとすること。
人は誰かの役に立っていると実感できたときにだけ自分の価値を実感することがきる。
注意点としては、
✖「他者に貢献する」⇒”私”を捨てて(自分を犠牲にして)誰かに尽くすという事ではない。
〇自分が他者のために立っていると実感するためになされること。
例)会社で働くことや家事をすること。
労働とは金銭を稼ぐ手段ではない。他者に貢献していることを実感し自らの価値を受け入れている。使いきれないほどのお金を持っている富豪が働き続けていたり、慈善活動を行うことも他者貢献の為でありここに居てもいいのだという所属感を確認するため。つまり仕事の本質は他者への貢献である。
これらの三つがそろった時、人は共同体感覚を得ることができる。
まとめると、
【1⃣自己受容】⇒交換不能なこの私をありのままに受け入れること
自己受容するからこそ⇩
【2⃣他者信頼】⇒対人関係の基礎に懐疑を置かず無条件の信頼を置くべきだとする事ができる
他者を仲間だと思えているからこそ⇩
【3⃣他者貢献】ができる
他者に貢献ができているからこそ⇩
私は誰かの役に立っていると実感し、1⃣自己受容をすることができる
というサイクルになります。この三つがそろった時に共同体感覚が持てるようになり、人にどう思われているか気になるという自己への関心(Self interest)を他者への関心(Social interest)に切り変えることができる。
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