アドラー心理学㊲準備している瞬間も本番
前回の話の補足のような内容になります。
・遠い将来にこれがしたいという目標を設定して今は準備期間だと考える。
・本当はこれがしたいけどやる時が来たらやろうと考える。
これは人生を先延ばしにする生き方である。人生を先延ばしにしている限りあなたはどこへもいけないし味気ない白黒の日々が続くだけ。今ここを準備期間・我慢の時期だと思っているのだから。しかし、遠い将来の目標に向けて準備しているこの瞬間も本番なのです。
例えば、受験に合格したいと思いながら勉強をしていない。⇒これは今を真剣に生きていない態度。何をしたらいいのかわからなかもしれないが、毎日少しでも数式を解いたり単語を覚えたりする。そうするとそこには必ず今日できたことがある。今日という1日はそのためにあった。遠い将来の受験のためにあるのではない。
仕事に明け暮れるお父さんも、大きな目標があったとかその目標を達成できたとかとかは関係なく今ここを真剣に生きてきた。どこに到達したかではなくその時の瞬間瞬間をみていくのだ。
目標などなくてもいい。今ここを真剣に生きること。深刻になってはいけません。真剣であることと深刻を取り違えないでください。人生はシンプルであり深刻になるようなものではない。それぞれの瞬間を真剣にいきていれば深刻になる必要などない。
エネルゲイヤ的な視点に立ち、今ここを常に真剣に生きていたとしたら人生は常に完結している。あなたも私も今ここで生を終えたとしてもそれは不幸と呼ぶべきものではない。
エネルゲイヤ⇒過程そのものを結果とみなすような動き。今なしつつあることがそのまま成してしまったかのような動き。
人生における最大の嘘は、今ここを生きないこと。
過去を見て、未来をみて、薄らぼんやりとした光をあてて何か見えたつもりになること。
あなたはこれまで今・ここから目を背けありもしない過去と未来ばかりに光をむけてきた。人生に・かけがえのない今この瞬間に嘘をついてきた。
恐れることなく、今ここに強烈なスポットライトを当てなさい。あなたにはそれができます。決めるのは昨日でも明日でもなく今ここです。
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