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アドラー心理学③トラウマ存在するよ。でもね

②で出てきた「原因論」と「目的論」の違いについてもう少し詳しく。

【原因論】
例えば、あなたが風邪を引いたとする。
医者にって先生に、風邪を引きました。という、すると先生が
「あなたが風邪を引いた理由は昨日薄着で寝たせいですね。」という。

いしゃ


もしこれで診察が終わってしまったらあなたはきっと納得できない。
欲しいのは理由を知ることではなく、その「症状を治す薬」だからだ。

精神を病んでカウンセラーにかかったとき、カウンセラーは。「あなたの症状は過去のここに原因がある。だからあなたは悪くない。」と慰めるだけで終わる。

アドラーの考え方はこうだ。

【目的論】
引きこもりの人がいるとする。外に出ないという目的があるということ。それは家族やクラスメイトからの注目をあつめたいという欲求がその目的となっている。なぜなら、一歩外に出てしまうと誰からも注目されないその他大勢になってしまう。見知らぬ人に囲まれた凡庸なる私、あるいは他社より見劣りした私になってしまう。そして誰も私を大切に扱ってくれなくなる。それに耐えられないので、自らが鬱という症状や引きこもるという状態を作り出している。

(なかなか納得できない部分もある。けども議論を進めていきます。)
アドラーは言います。

いかなる経験もそれ自体は失敗の原因でも成功の原因でもない。

(また言い切りすぎてるしザックリ過ぎるしこういう言い方は大体誤解を招きやすく炎上する感じの言い方ですけど)

やっとここから、トラウマは存在しないだとか、そんなの関係ねー!っていっているアドラーのモヤモヤして納得できない点がクリアになっていきます。

アドラーは続けます。

ラウマが及ぼす影響はもちろんゼロではなく強くある
(やっぱりトラウマあるじゃん...!)

大切なのは、トラウマや過去の経験によってあなたの現在や未来の何かが「決定されるわけではない」ということ。

うつ3

過去の経験にあなたが「どのような意味を与えるか」によってあなた自身の人生を決定することができる。

人生とは誰かから与えられるものではなく「自ら選択するもの」であり、あなたがどう生きるかを選ぶのはあなた次第

というのが確信のポイントとなります。なるほど、トラウマやトラウマによる影響はある。でもそれがあなたの人生を決めるわけではないですよ。ということなのね。「トラウマは存在しない」は完全に言葉の一人歩きになっていますね。

ここから目的論についての具体的な例と、詳細を詳しく見ていきます。

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