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タティングレースは複雑さが美しいのかもしれない

レース糸だけでビーズを入れずに編んだタティングレースも美しいと思うのですが、ビーズを沢山入れて豪華に編んだものはやっぱり素敵です。

ビーズを入れる事の意義にはデザインの為という意外に、ビーズを細かく入れる事で硬さを出し、モチーフをしっかりさせるという目的があります。ビーズはガラス製のものが多いため、小さいものでも沢山使うとまあまあ重みが出て、イヤリングなどは耳元に存在感を感じられるようになります。着けていないような軽さを求める人には向かないかもしれませんね。

過去に、一人のお客様に「このレースはそのままで美しいのに。ビーズは入っていない方がいいと思うわ」と言われた事があります。なるほど、そういう人も結構おられるだろうなあ・・・そう思って挑戦してみたんですけれど、やはり自分の趣味と合わないせいか、ビーズの入っていないデザインはうまく作れませんでした。また時間が経てば、ビーズ無しも良いかも、と言って作るときが来るかも知れませんが。

デザインを思い浮かべ、編む順序を考えて様々なビーズを一つ一つ糸に通す時や、仕上がりをイメージして編んでいる時間がとても楽しいなと思います。

このサイズのビーズを使うとどんな感じになるだろう、ここにポイントとなるビーズを持ってくるには、どの位置に通せばいいだろう・・・などと考えるところから、試しに編み始めて、失敗して何度もやり直す工程を何度か繰り返し、気に入ったデザインのモチーフが出来上がったら、もう嬉しくて。

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その後、ビーズの色・形や糸の色を変えて、机の上を散らかし放題にしてチマチマ編みまくります。思った通りに出来上がったら商品化決定です。もちろん時間が掛かった割には失敗に終わる・・ということもまあまああるわけですが。

さて、タティングレースは大きくて複雑なほど良い、と私は思っています。大きいのが良い、というのは私の趣味かも知れません。でも複雑が良いというのは、きっと誰もが納得するように思います。

単純なデザインが悪いというわけではないのですが、複雑で細かいデザインの方がその手間に対して感動するという意味と、やはり考え抜いたデザインが多いのかもしれません。

耳元で着けられる限界はどのあたりのサイズなのか、ちょっと探ってみたいように思います。型崩れてしまわない範囲の大きいサイズという事ですね。

デザインはなんでもアリかとか、引きずるほどでも着けられたらどうするかとか、売れると思っているか、とかいう自問自答は全て「NO!」という事で解決です。

お、以外とおっきくて良いのができた!と思ったら、またお知らせしたいと思います。

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