【昌棗】片目の月yorunote
まだ顔を出さない太陽の
朝の目覚めのあくびから
ゆらゆらとたちのぼる光を
待ち構えている三日月
夜じゅう照らされていても
まだたりなくて
きのうのあなたのことは
わたしが覚えているから
あしたのわたしのことを
あなたは楽しみにできる
きょうのふたりのことは
いっしょに見つけていく
一度きりのシャッターを押しても
入りきれない文字たちが
目の中からしみだして
ころがりおちていく
地球の影に隠れて
青空に染まらない月を指の間から探そう
片目にはあなたを映して
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