日陰の花の生きざまを美しく見せる、その行為の美しさ
「日本文化」が好き。
特に、生け花。
先日、私の価値観のみならず仕事感までもが、生け花から大きな影響を受けていることが判明したので、少しご紹介。
ちなみに、私の推し生け花師は、この方。
う...美しい...うっとり...
ちゃんとコースに通っていたことはないけど、近所のおばちゃんにお花の生け方を教えてもらっていたことがある。
そのときの一言
「庭に隠れている花を採ってきて、その花が一番きれいになるように行けるのが、生け花なんだよ。」
これが、私の生け花に大きな影響を与えていることは、かねてから感じていた。
小学校のクラブ活動でやってみたり、社会人になってちょっとやってみたりしたけど、どの流派を習っても、結局この言葉が最後に思い出される。
最近、改めてきちんと華道を習いたいと思っていて、師事する流派を探していた。できれば、全国展開できるところのほうがいい。
そして、先日、入居しているシェアオフィスで、たまたま新しく、推しの流派を見つけた。めちゃくちゃ嬉しかったので、この記事にてご紹介。
山村御流、お家元の生駒瓢耀さん。
この前、シェアオフィスにて、生駒さんのワークショップを受ける機会があった。
最初のプレゼンの一言。
花は野にあるように
お?これは...?おばちゃんが言っていたことと同じことを言っている...!
今の花を生けよ
〜 生駒 瓢香斎 〜
人はなぜ花を生けるでしょうか。
それは花が美しいからである。
こうした心の動きがすなわち「花」であり、花をいけようとする動機である。
もしそれを抜きにしては花にならず、この心の動きがなくて花をいけようとしても
それは本当の生け花とはいえず、ただ花の形骸であり、
死に花と言いたいものである。
(※HPから抜粋)
わかる...!と思った。お家本さんからみたら、間違いなく、その感覚は浅いけど...!
今、オフィスで毎日のように生駒さんが生けた花を見ているけど、作品から感じるエネルギーがすごい。
このワークショップで、今のシェアオフィスにいらっしゃる方々が生けた花からも、エネルギーを感じる。
(やっぱり新規事業の担当の方ってエネルギーがあるんだな、と、作品を見て改めて思った。)
生駒さんは「華道とイノベーション」をキーワードに活動を開始されているらしい。
何を残し、何を切るか。引き算がイノベーションをうむ。
直感力、想像力、決断力。これが花を生けるときには必要。これって事業を産み出すときにも必要だよね、というワークショップだった。
今年の2月くらいから、実は私はちょっと特殊な働き方をさせてもらっている。ずっと某製品の研究・開発をするもんだ、と思っていた私が、2018年には社内の新規事業の提案~上市までさせてもらい、2019年は、新しい働き方をさせてもらった。この2年間を通して感じていたこと。
人も、事業も、ものも、今あるものを、どう見せるか。どう見せたいか。照明を当てる角度によって、そして置く(いる)場所によって、その人やもの、サービスの見え方は全く違う、ということ。
その人や、ものが能力や価値を最大限に発揮できるように設計することや、設計しようと思うことって美しいな、と思う。
なんだかどこかで感じたことがあるなと思っていたのだけど、これって生け花から来てたんだな、と気づかされた。
生け花や華道というと、おカタく感じるかもしれないけど、もしよかったら、いかがですか。
それでは、皆様よいクリスマスイブを。
おしまい。
もし・・もし、サポートいただいた場合は、それを軍資金としたnote関連企画をしようかと思います。