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『人生の楽園』都会版その5

 この連載は、テレビ朝日“人生の楽園”のような田舎に憧れながらも、コンビニのある都会でしか生きられないシニアカップルのお話です。

 4月9日大安吉日、私たちは法務局へ出かけました。法務局というとスーツ姿の士業の方がテキパキと動いている印象でしたが、私たちの他に誰もいませんでした。

 一発で終わる予定が不足している書類があって自宅にUターン。もう一度、法務局に戻り手続きをしました。予定では19日には登記完了とのこと。ひとまず休憩と相成りました。

 その間に彼にはやってもらいたいことがあります。
運転免許の試験勉強です。

 景気のいい頃、彼はポルシェやらBMWやら派手な車で都内を乗り回していた。ところがついうっかり失効してしまったというからもったいない話です。

 半年前に自動車学校を卒業したというのに、なかなか本試験に向かおうとしません。私は教育ママになって問題を読み上げたりするのですが30分と集中していられません。

 『還暦』とはよく言ったものですね。あと2年で60歳になる彼はどんどん赤ちゃんみたいになってきました。逆に私は精神的に強くなってきました。
バランスのいいカップルだと思います。

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4月19日、仲良く自転車に乗って法務局へ向かいました。登記の手続きが滞りなく終わったとのこと。印鑑カードを申請したり、印鑑登録証明、謄本を発行してもらったりしました。

 法務局の外に出てからハイタッチ!!
 ここから2人の『人生の楽園~都会版』が始まります。

 都会にいても2人で第2の人生を楽しむことができると信じてやみません。病気になったらすぐ近くの病院へ。深夜にお腹が空いたらコンビニへ。なんでも揃っている都会こそこの世の楽園です。あとはガンガンお金を稼ぐだけ。これから新しい商売に突入します。

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