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試合後の反省会のポイント

ジュニアアスリート育成コーチのかなでです。

今日は試合後の反省会についてお話ししたいと思います。皆さんのご家庭では試合などの後子どもとどのような会話をしていますか。この時、子どもの足を引っ張っている親が案外多いので気をつけて下さいね。

試合後の子どもの気持ち

試合後の子どもの気持ちはその結果によって大きく違うのは、想像できると思います。

良い結果が出て、満足している時はテンションも高く、気分も良いです。

逆に、思うように行かなかったり、結果が悪かった時には、気分は沈み、自分はダメなんだ、もう辞めたいとまで感じている場合もあります。

これらの感情は外部から見ていても分かりやすいのですが、中には、練習通りにうまく出来ず、結果が出なかったにもかかわらず、ヘラヘラしていて悔しくないのかなと思えるような場合も子どもではよく見受けられます。

しかし、この場合でも見た感じはそうであるからと言って親が勝手に判断するのは良くありません。

いずれの場合も子どもの気持ちや感情をしっかりと引き出して、子ども自体が自分の感情に気が付けるようにしていくことが大切です。

悪い反省会とは

子どもの感情とは別に、親自身もその結果に対して、何らかの感情を抱いているはずです。ここで、1番やってはいけないのが自分の感情を子どもにぶつける事です

特に、思ったような成績が出なかった時に怒りの感情を子どもにぶつけて、子どもを叱ったり(怒ったり)、罵ったりされている親御さんをよく見かけます。

仕事に置き換えてみると、一生懸命やってきたプロジェクトや事業がうまく行かなかった時に、上司にめちゃくちゃ怒られたり、罵られて「よっしゃ、今からもっと頑張るぞ!」と思える人はいないのでは無いでしょうか。何故なら、そのプロジェクトや事業を成功させるために色々考えて、努力をしてきたから、それがなかったことのように扱われるとやる気をなくしかねません。

試合に出るようなアスリートの子どもも同じです。これまでやってきたことを認めず、親の感情に任せて結果だけを評価されるとモチベーションは下がり、親はハッパを掛けるつもりだったかも知れませんが、逆効果になってしまいます。

結果が良くなかった時は、子ども自身のモチベーションが下がっている時です。ここで、さらに追い討ちをかけるような言動はしないように気をつけなければなりません。

反省会はこのようにするのがベスト

試合後の反省会は、結果の良し悪しに関わらず、次につなげていくためには重要です。

【反省会の行い方】

①先ずは子どもをねぎらう。そして次に子どもの今の気持ちの深いところまでを引き出す。(単に「悔しい」「嬉しい」だけでなく、どういうところが悔しいのか、嬉しいのかなど)

次の目標を明確にする

その目標を達成するために何をしていく必要があると感じているのかを出来るだけたくさん出してもらう。

④③をどのように取り組んで行くのかを決めさせる。

③④については、子どもの年齢や発達の段階によっては難しい場合があるので、その時は親が提案をしていきます。

⑤最後にこれまでの練習を見てきて感じたことを中心に親の評価を伝えます。この時、ポジティブな伝え方をするのがポイントです。

例)

・最近の練習を見ていて、頑張っているのが伝わっていたよ。その頑張りが今日の結果に繋がったんだと思うよ。次の目標に向けて、これからも頑張って行こう。

・今話したようなことをやって行けば、次はもっと良くなると信じているよ。

特に思っていたような結果が伴わなかった時は、親からの評価は子どもの気持ちをじっくりと聞いてからにすることで、冷静になり怒りの感情に任せて子どものモチベーションをさらに下げてしまうリスクを回避できます。

また、結果が良かった場合は結果にフォーカスするのではなく、そこに至るまでの努力の過程にフォーカスして褒めてあげましょう。そうすることで、成績重視ではなく、練習や努力の大切さを理解できる子に育っていきます。

このように、結果はあくまでも結果であって、キッズ・ジュニア時代に大切なことは正しい努力を継続できることですから、親は冷静になってこれからどうしていくのかを考えられる手助けをしていきましょう。


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