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人生は恩返し。

夏場は、朝4時〜5時に出かけ、駅前でお花の水やり。
北口、南口を周り、帰宅すると約2時間経過している。
葛飾区の緑化推進協力員を務めて、20年あまり、
駅前の彩を支え、ボランティアの方々と助け合って活動を続ける。

葛飾人。第15弾。
葛飾で過ごす人"葛飾人"に想いを聴き、noteに書き溜めていく。
一人一人の想いが混じり合い、町はできていて、
変わるところ、変わらないところが交差しながら今日も時が紡がれていく。
その日々をnoteに綴っていく。

地元徳島県から2年の約束で上京。
「東京」という町を知り、地元に戻って仕事をする予定だった。
保育士として東京で仕事をしている時、ご主人に出逢った。
最初にお会いした瞬間に心が和む笑顔で周りを幸せにする、
近藤文子さんをご紹介。

上京して、2年。
約束通り、近藤さんは故郷の徳島に戻り、町役場で仕事をしていた。
ある日、今のご主人となる方が徳島の実家に訪れ、迎えに来た。
緊急家族会議。でもやはり、大事な娘が東京に行くのは...家族は反対した。

数ヶ月後、またも訪問者が。
ご主人だった。今度はお父様と一緒に。
「文子さんと一緒でなければ、東京に戻りません!」熱い求婚。
またも、近藤家の緊急家族会議。
ご主人の熱意を感じ、近藤さんの結婚は決まった。

そこから葛飾区の亀有へ。
造園業を営むご主人と一緒に会社を経営した。
地域の方と話をしている間に、お声がかかる。

「『民生児童委員』をお願いできないだろうか?」
民生児童委員とは...
地域の中で、福祉全般にわたり相談や支援を行っているボランティアの方。
高齢者でお一人暮らしをしている方、家庭内で事情を抱えている方などの
お話を聞いて、何か解決が必要なことが生じたら、各機関と相談し、
解決方法を模索してくださっている方々です。
地域を支えてくださっています!

民生児童委員として、各世帯を訪問し、
お話を聞いていると、いろんな方の人生に触れる。
地域という範囲で出逢う人は、十人十色。
それぞれの方に合った方法で声をかけ、話し合い、
地域に笑顔を増やしてくださいました。

また、もう一つお声がかかり、も担われています。も担われています。
葛飾区緑の保護と育成に関する条例に基づき葛飾区長から委嘱された、
緑の保護と育成に関する区の施策に協力し、
自主的な地域活動を積極的に推進していく民間協力者の方々。 
駅前や区役所を彩るお花も守ってくださっています。

地域に携わり、活動をするにはもちろん時間が必要。
お仕事もしている。そのような中でも地域への活動を続ける理由、
気持ちを保つ信念はどこから来ているのだろうか。

幼少時代。両親から伝えられた言葉がある。
「人間は生まれた時から人のお世話になっている。
あなたが生まれる瞬間に誰が抱きかかえてくれた?(助産師さん)
今、来ている服は誰が作ってくれたの?(服屋さん)
この世に生まれた瞬間に人が助けてくれて、お世話になっているのよ。
だから人生をかけてお世話になった方々に恩返しを続けていくの。
それが人生。」

この言葉が身体に染み付いている。
自分ができることは限られているけど、できることをできる範囲で全力で。
「これからもず〜っと恩返しができればいいな〜と思っているわよ。」
と、優しく語りかける近藤さんとは、お話をするだけで、
気持ちが前向きになる。

「もちろん嫌なこと、辛いこともたくさんあったよ」
と地域を周ることで、知りたいたくないようなことにも出会った。
「でもね、それも一人一人の人生。一緒に寄り添わなくっちゃね」
と優しく語る。
「全部背負っていては、自分の気持ちが持たないの。
だから、嫌なことは忘れる努力はしたわね!」
と、活動を続ける心の保ち方、秘訣も教わった。

将来の夢は?
「日々前進。な〜にもない。
ただただ、一歩一歩、前に進むのみ!」
とさっぱりと答える近藤さんの粋な表情。

日々、今の積み重ねで人生は紡がれていく。
近藤さんは、今日もまた「今」を大切にしながら、
地域そして、家族と向き合い、恩返しを続けている。

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「自分のために」、「人のために」行動をする。とかではなく、恩返し
お世話になっている方々にただただ、恩をお返しているだけ。
シンプルで真っ直ぐな生き方。

役に立ちたい、役に立ててるだろうか、
と悩んでいる自分が小さく感じた。

自分ができることは限られているけど、
近藤さんのように「今」を大切に「一歩」を大切に、
できることから恩返しをしていこう。
そして、地域と家族と一緒に、「今」を幸せに笑顔で生きていこう、
と心から想えた。

近藤さんがご登場の「心のそなえチャンネル vol.50」配信中(8月16日13時〜)!
人生の心意気を教えてくださりありがとうございました。
近藤さんの粋であり、人を包み込む笑顔、また会いにいきます。


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