石彫りワークショップ
五百羅漢保存会主催、石彫りワークショップに参加してきました!
石彫りワークショップは、五百羅漢保存会の皆さんが、五百羅漢を多くの人に知ってもらいたいと6年前から開催されています。
今年は1月12日から始まり、2月16日までの毎週火曜日、9時〜12時の全6回、善防公民館で行いました。
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第1回は、石選びからスタート!
〔下の木に収まらないほど大きな石を掘ることに…〕
この石に鉛筆で下書きをし、いらない部分をノミとハンマーで削っていきます。
〔人生初のノミとハンマー〕
今の若い人は使ったことがないのではないかと思われる、ノミとハンマー。
実はものすごく重たく、ノミも簡単に削ることができず、大苦戦しました。
始めのうちは大雑把に削れば良いのですが、なかなか思うようにいかず、講師の先生に心配される始末…。
このペースだと6回では終わらないと見かねた1人の先生が、小型の電動のこぎりで切ってくださいました。
〔切っていただき削った後。〕
切っていただいたところを、ノミで削り、ビシャンと呼ばれる石彫り専用の道具でたたいていきます。
〔石彫り専用のビシャンと呼ばれる道具。〕
ビシャンは、ハンマーの端がとげとげしており、そのとげとげの方で石をガンガンたたいて削るという道具です。
この道具も、なかなかの重さで、人に殴りかかれば凶器になりえる道具です。
これを使って1、2時間たたき続けると、腕は筋肉痛になり全身疲労しました。
最初はビクビクたたいていましたが、途中から楽しくなっていき、ストレス解消になるような、そんな爽快な気持ちに!
ストレス社会で戦う人や、子育てに追われる主婦の方のストレス解消に一役買うのではないかと思う程です。
〔第2回の私の羅漢さん〕
少しずつ形が羅漢に近づいてきました!
それでもまだまだ遅れているという状態で、必死にたたき続けます。
しかしこれではまずいということで、先生が手伝ってくださいました。
〔私の石を必死に掘ってくださる先生の後ろ姿〕
先生方は、本当のサイズの羅漢を彫っておられ、こんな小さな羅漢はお手の物で簡単に掘っていかれます。
しかし、それでもこのままだと終わらないということで、もう一度文明の利器にお世話になることに。
〔削っていただいた後。最初の写真と比べても分かるように、4分の1ぐらいの大きさになりました。〕
最初は持ち運ぶのもやっとだった石が、片手で持てる大きさになりました。
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そして、第4回には実際に五百羅漢に伺いました!
〔本物を見て勉強する参加者の方〕
今回は五百羅漢にある羅漢を見て、あんな小さな石を彫るのにも苦労しているのに、こんなにたくさんの数の石を堀った昔の人は本当にすごいなと、身にしみて実感しました。
加西市にある五百羅漢は、制作者も何の為に作られたかも不明で、謎の多い石仏群ですが、これだけたくさんの石を掘るには、とても時間と体力のいる作業になるので、きっと想いがあって掘られたのではないかなと感じました。(五百羅漢Wikipedia→https://ja.wikipedia.org/wiki/羅漢寺_(加西市))
〔現代の羅漢さん〕
写真の羅漢さんは、先生の1人である藤岡さんが彫られたもので、新聞にも取り上げられたことがあるそう。
実際の羅漢と同じ大きさで、これだけ大きな石を彫ることができる先生方は本当にすごいなと驚くばかりです。
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そして第5回!
徐々に丸みをおび、羅漢さんらしくなってきました。
〔先生に手伝っていただいている様子〕
第5回にもなると、少しずつ道具の使い方も上手くなっていき、思ったように削れるようになってきました。
〔顔も少しずつ分かるようになってきました。〕
顔を彫ったり手を彫ったりするうちに、不思議と愛着が湧いてくる羅漢さん。
細部を彫る緊張した作業が続きますが、皆さんも黙々と作業をされていました。
〔黙々と作業をされる皆さん。〕
そして、最終回の第6回。
微調整などをし、なんとか完成!!
〔my羅漢さん!完成!〕
〔羅漢は彫った人の顔に似ると言われていますが、私の羅漢さんは私の顔に似ているでしょうか…?〕
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その後は先生と参加者の皆さんで、コーヒーをいただきながら輪になって一言ずつ感想を話しました。
今回の参加者の半数ぐらいの方が、去年のワークショップに応募し、人数オーバーとなり今年になったそう。
その分、皆さんそれぞれに羅漢への想いがあり、とても楽しかったと話されていました。
私自身も、石を彫ることがこんなに大変で時間がかかることだと知り、とても勉強になる良い経験をさせていただきました!
五百羅漢保存会の皆様、本当にありがとうございました!
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そして、現在は五百羅漢に展示していただいております!
〔作った人の顔が分かるように写真付きで展示しています。〕
この展示は1週間行い、3月1日からはアスティア加西で展示します。
石彫りワークショップに興味がある方は、来年のワークショップに向けてぜひ一度ご覧いただければと思います。
詳細は下記のパンフレットをご覧ください!
五百羅漢グーグルマップ:https://goo.gl/maps/ZjHbePYg6hE2
五百羅漢:http://kanko-kasai.com/spot/gohyakurakan/180/
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