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母子分離不安①


春の訪れとともに、我が家にとっても新しい季節がやってきました。2024年4月10日、長女と次男が小学校に入学しました。長女は自閉症スペクトラム症のため支援学級に、次男は低酸素脳症で人工呼吸器を使用しながら通常学級に通うことになりました。新しい生活の始まりに胸が高鳴る一方で、心配も尽きません。

初日は奇跡的に順調でした。長女も次男も「お母さん、行ってきます!」と元気よく出発しました。初めての小学校に不安を抱えているはずなのに、二人とも頑張っていました。私も彼らの背中を見送りながら、成長を感じて少し胸が熱くなりました。

しかし、2日目の朝になると、長女は「今日は学校休もうかな~」とぼんやり言い始めました。まだ慣れない環境に少し疲れが出てきたのかもしれません。私は「行っておいで」と優しく背中を押し、なんとか送り出しましたが、その背中は昨日ほどの元気はありませんでした。

3日目の朝、事態はさらに深刻になりました。長女は「今日は学校行きたくない」と涙をこぼしました。無理やり制服を着せて、何とか教室まで一緒に行きましたが、「お母さんは帰って家で待ってるね」と言うと、「わたしも一緒に帰る~」と離れません。担任の先生が朝の準備を促す中、私も一緒に教室で手伝いましたが、長女は中でこっそり次男のクラスに行ってしまいました。

その週の土日は家でゆっくり過ごしましたが、日曜日の夜になると長女は「明日は休み?学校行きたくない」と言い始めました。新しい環境への不安が彼女の心を締め付けているようでした。

4日目の朝、長女は再び「学校行きたくない」と泣きました。制服に着替えさせるのも一苦労で、泣きながら家を出発しました。登校班の上級生たちがなだめながら連れて行ってくれましたが、学校に到着するとまた「学校に行きたくない」と泣き始めました。上級生のお姉ちゃんが手を繋いで支援学級まで連れて行ってくれましたが、長女は朝の準備中に再び次男のクラスに行ってしまいました。

そして、5日目の朝、事態は最高潮に達しました。長女は「お母さんがいなくなるから学校に行きたくない」と大泣きしました。床にひっくり返った虫のようにバタバタして暴れ、「どうやったら学校に行ける?」と私が聞くと、「お母さんがずっといるなら行く」と答えました。

こうして、入学して5日目で私の学校付き添いが始まることになりました。長女の不安を少しでも和らげるため、そして二人の新しい生活を支えるため、私は学校に付き添うことにしました。

長女が少しずつ一人で学校に行けるようになることを目指し、次男が健康に過ごせるよう支えながら、私たち親子は新しい一歩を踏み出しています。

このブログを読んでくださる皆さんにも、同じように悩みを抱える方がいらっしゃるかもしれません。私たちの経験が少しでも参考になり、励ましとなれば幸いです。どんなに困難な状況でも、家族が一緒に乗り越えようとすることで、必ず前に進むことができると信じています。

これからも長女と次男の成長を見守りながら、日々の奮闘をこのブログで共有していきたいと思います。どうか温かい目で見守っていただければ嬉しいです。

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