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お坊さんの決り事。第5条「精液出したらあかん!」

「律」のエピソードをラノベにしてみました。第5条は修行の苦労をオナニーで吹き飛ばすお坊さんの話。
話の筋はそのままですが、大幅に脚色したり省略したりした超訳『根本説一切有部毘奈耶』です。漢訳・国訳・チベット訳を参照しました。
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インドはコーサラ国シュラーヴァスティーの祇園精舎に、佛がおわしたときのことでございます。

ウダーイーという名前の弟子がいました。

ウダーイー「さぁ、今日もやることやるか。まずはお寺掃除して(ハキハキフキフキ)・・・牛のうんこ塗って浄化して(ヌリヌリ)・・・手足を洗って(ジャバジャバ)・・・歯を磨いて(シャカシャカ)・・・衣を着て(バサバサ)・・・鉢を持って(ハチハチ)・・・さぁ、乞食に行こう!」

乞食から帰ってきたウダーイーは、食事を終え、自分の部屋でくつろいでいました。

ウダーイー「ふぅ・・・あぁ、食べたらなんか、下半身がむずむずするなぁ・・・ちょいとイジるかな・・・(イジイジコスコス)・・・うっ・・・はぁ、気持ちよかった・・・ゆっくりしよ」

そこに弟子1がやってきました。

弟子1「ウダーイーくん、元気してる?乞食しんどくない?」
ウダーイー「あぁ、弟子1くん、元気よ。乞食もしんどくないし、気持ちよくしてるよ」
弟子1「ん?気持ちよくしてるってどういうこと?」
ウダーイー「いやー、下半身イジって精液出したら気持ちいいじゃない?そしたらさ、乞食の苦労も吹っ飛ぶよね」
弟子1「え・・・?」
ウダーイー「え・・・?」
弟子1「・・・あぁ・・・そう・・・(こいつぁ佛に報告だ!)」

弟子1「師匠!」
佛「ん?どないしたん?」
弟子1「実は、これこれこうでございますですよ!」
佛「ふむふむ・・・なにぃ!?ちょっとみんな集まれー」
弟子たち「へーい」

こうして佛は、やってはいけないことを弟子たちに知らしめるために、そしてそれをやってはいけないという決りを制定するために、弟子たちを呼び集めました。

佛「ウダーイーくん・・・君、やってもうた?」
ウダーイー「・・・はい、やっちゃいました・・・」
佛「あぁ・・・やってもうたかぁ・・・それ、出家者のやることちゃうで、ほんま。わし、貪りと憎しみと無知から離れることが大事なんやでって、心が煩悩から解脱する心解脱と、智慧が無知から解脱する慧解脱を達成するんやでって、言うてたやん?せやのに、なんでそんなことしたんよ?あほやなぁ・・・あれやで、手で男根をコスコスするくらいやったら猛毒の蛇をコスコスするほうがまだマシやで」

こうして佛はウダーイーを叱り終わってから、弟子たちに言いました。

佛「君ら、ええか。精液出したらあかん!そんなことしたらしばらく僧籍はく奪や!」

後日。

弟子1「・・・むにゃむにゃ・・・はっ!どうしよう!?・・・アーナンダさんに相談するしか・・・」
アーナンダ「どうしたのです?」
弟子1「実は・・・朝起きたら、精液出てました・・・どうしましょう」
アーナンダ「なっ!?・・・それは佛に相談しましょう」

アーナンダ「師匠、少しご相談が」
佛「ん?どないしたん?」
アーナンダ「実は・・・というわけでして」
佛「なっ!?・・・それはしゃーない。夢精はオッケー!」

こうして、精液を出してはいけない(夢精は除く)、というお坊さんの決り事ができました。

--------------------------------------------------------------------------------------お坊さんの決り事は約250条あります。更新頻度は激低なので、ゴールできるか微妙ですが、よろしくお付き合いくださいませ。

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