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かーやんの「歌謡曲って何だ?」第17回「僕そ〜君と語る『J-POPって何だ?』」

以前この連載で 同い年のDJ仲間である ぽんさんや アイドルラヴァーな じゅんじゅん(淳平)さんと対談・鼎談した模様をお届けしましたが、今回はスピンオフとして新たなスピーカーをお招きして この昭和歌謡を語るシリーズで あえて90年代以降のJ-POPについて大いに語ろうというスペシャル企画になります。つまり歌謡曲とJ-POPのブリッジを紐解いていこうという試みです。

で、今回 私かーやんと 一緒にJ-POP語りをしてくれるゲストは

Xで自ら所有する膨大な量(博物館クラス)の90年代のCDや当時の販促ポスター等をほぼ毎日投稿している、8センチCDのイベントでよくご一緒させてもらっておりますDJフレンドの 僕、そ〜ゆ〜の大好き™︎君(以下略称「僕そ〜君」にて表記)です。

J-POPを語るんだったら もうこの人をおいて他にいるまい!と思い オファーしたところ快諾してくれたので、LINEトークであれこれとくっちゃべっていたら なんと3時間越え(笑)。今回は その対談のごくごく一部を掲載致します(※ ただあまりにも内容がディープ過ぎて J-POP界隈の暗部までをも語ってくれたので、その一番面白かった闇部分は諸般の事情により(笑)割愛させて頂きました。何卒ご了承の程を)。

かーやん「まずはCD世代の僕そ〜君のJ-POPの原体験って何でしょう?」
僕そ〜君「俺(当時小学4年生)がCDを買うきっかけになったのが1991年の紅白歌合戦。それをたまたまビデオテープで録って毎日擦り減るぐらい見るようになったんですよ。それで初めて買った8センチCDが その紅白に出ていた沢田知可子の『会いたい』なんですよ」
かーやん「へぇ〜、渋いねぇ(笑)」
僕そ〜君「そっから俺はそういう系の好きなんだっていう事になって」
かーやん「なんか意外。そういうバラード系だったっていう」

『会いたい』沢田知可子
作詞:沢ちひろ 作曲:財津和夫 編曲:芳野藤丸
90年リリース。アルバムからのシングルカットで
ミリオンセラーを記録した。


僕そ〜君「それと衝撃を受けたCDがあって、92年リリースされた大黒摩季の『DA・KA・RA』。なんだこのかっこよさは!ってなってハマりにハマっちゃって、2週間ずっと『DA・KA・RA』しか聴かなかった」
かーやん「まぁ(大黒摩季は)まだそれしか持ってないからねぇ(笑)」

『DA・KA・RA』大黒摩季
作詞・作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし
92年リリース。ジャケ写のみの顔見せで当時動く姿も公開されず、謎のベールに包まれたシンガーとして
売り出された。まさにAdoの元祖(笑)。


と、まずは僕そ〜君にJ-POPの原体験を語ってもらいましたが、ちなみに私レコード世代のかーやんとCD世代の僕そ〜君とは十ほど歳が離れているので、同じミュージシャンを語るにしてもオンタイムで見聞きしているものが異なるので受けていた印象も様々。それもまた面白い発見でありました。
そして話は松任谷由実の話から、こんな話題に。

僕そ〜君「90年代の(音楽の)系譜の話が好きで。90年代のOLの教祖」
かーやん「ユーミンではなく?」
僕そ〜君「そう、ユーミン以降。まずは岡村孝子、その次移行したのが平松愛理、それから出てきたのが岡本真夜、そしてその流れで出てきたライトメロウっぽい感じの古内東子、それで2000年ぐらいになって柴田淳になるみたいなね」
かーやん「鋭い考察です、それは(笑)。そういう話を聞きたかったんです、僕は!!(笑)」

『部屋とYシャツと私』平松愛理
作詞・作曲:平松愛理 編曲:清水信之
92年リリース。まさに平成版の女『関白宣言』(笑)。
この年の日本レコード大賞・作詞賞を受賞。
この系譜上には西野カナの『トリセツ』がある(笑)。


僕そ〜君「でも男版だってアレじゃないですか。大江千里のファンがマッキー(槇原敬之)が出てきて、みんなそっちに移行したみたいなね」
かーやん「そう、それからKANちゃんにいってっていうね。まさしく『ピアノマン』流れ(の系譜)ですよね」

『愛は勝つ』KAN
作詞・作曲:KAN 編曲:小林信吾・KAN
90年リリース。J-POPを代表する元気が出る
応援ソングの代表曲であり草分け的存在。
昨年惜しまれつつも早逝。数多の同業者に愛された
ミュージシャンズ・ミュージシャンでもあった。合掌。

かーやん「要するにビリー・ジョエルやエルトン・ジョンが先にいて、それが70年代に隆盛を誇って80年代に入って ちょっと人気が下火になってくる。で、日本ではバンドブームが来ちゃって ソロで男の人が歌うっていうのが そんなにもてはやされない頃にマッキーとかKANが出てきて『ピアノマン』が復活した訳ですよね。で、その前に(80年代の)大江千里がいるっていう」
僕そ〜君「うんうんうん、そうそうそう」
かーやん「そこら辺の80年代歌謡から(90年代の)J-POPへの流れっていうね、まさにこういう話をしたかったんよ、僕そ〜君と!!(笑)」
僕そ〜君「俺もこういうの、かーやんさんともう無限に話していられる」

【つづく】(たぶん/笑)

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