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益田大会出場記 #0~旅から旅へ~

皆さまこんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
かるたびと と申します。
関東在住の大学3年生で、大学では競技かるたを嗜んでいます。大会に出場すべく、あるいはただの電車好きが高じて、日本全国様々に旅に出ています。

今回は【益田大会出場記 #0】、8月上旬に島根・益田市で行われた大会の出場記の第0弾。
旅が始まる前のお話から始めさせていただきます。


長旅の準備

旅の計画

そもそもこの計画が持ち上がったのは、旅の半年近く前。少し話を(いきなり)脱線しますが、私がサークルで嗜んでいる競技かるたのお話をひとつ。ルール説明は流石にしていられないので、ぜひ興味を持っていただけたら調べてみてください。


競技かるたでは、大会の結果に応じて「段位」と「級」が上がっていきます。始めたての人はもちろん無段、級はE級からのスタート。大会の成績に応じて、D級初段、C級弍段、B級参段と上がっていき、A級四段に辿りつくと級はもう上がりません。ここから段位を上げていくのは、とてつもなく大変だったり…

ここでの「大会」は級ごとにトーナメント方式で行われるのですが、多くの大会の正式名称は「全国競技かるた○○大会」。○○には秋田・千葉・大阪・宮崎…などなど、大会の行われる地名が入ります。そして、全国の2文字。つまり、全国の有資格者が全国各地の大会に参加できるのです。
2020年度からの3年間は、コロナ禍で大会が中止になったり、地域による出場制限がかかったりしていました。その制限が、2023年4月より撤廃。その通達が同年2月上旬にされてすぐ、この計画を立て始めたのです。


長くなってしまいました。
そんなわけで、私は2023/8/6(日)に行われる益田大会B級の部に出場すべく、旅の計画を練り始めました。
ただ…

ゴールデンウィークの時点で、
8/4(金)午前・8/10(木)午後に東京に居る必要があることが決定。
8/5(土)に益田に着くことを考えると、さすがに新幹線は必須。というのも、益田市が位置するのは島根県の最西部。というかほぼ山口県。ですから、ローカル線だけで1日半で辿り着くのはかなり厳しくなります。
新幹線を使うとなれば、この行程では安上がり旅のお供、青春18きっぷが使えません。ただ、旅費は抑えたい。そこで…乗車券、いわゆる「きっぷ」に工夫をしてみむとす、というわけです。

乗車券の準備

さて、先にここで乗車券の写真をお見せします。
…ただ、あの、私、乗車券単体の写真を撮り忘れてしまいまして…

8/3(木)、新幹線にて。これでお許しを。。。

お許しいただいたところで(?)、その工夫とやらのお話を…の前に、なぜ長岡?というところでしょうか。

実は私には新潟・長岡市に住む親戚がおり、いわゆる「長岡花火」を毎年見に行っていました。2023年の長岡花火は4年ぶりに全国規模での開催となり、私も4年ぶりに訪れることになっていたのです。
訪れる予定は8/2(水)。しかし、8/3(木)午前中にも東京で予定があったので、そこから1枚の乗車券で益田に行って、東京に帰ってきてしまおう!というわけです。
言うなれば、長岡旅の終わりが、益田旅の始まり…といったところでしょうか。

今年も大迫力の長岡花火。
超巨大な「三尺玉」が有名です

話を戻します。
皆さん1度は見たことがあるであろう、写真手前側にあるきっぷ。正式名は「乗車券」。要は、そもそもJRの電車に乗るために必要な券です。
よく新幹線等を利用する際にもう1枚きっぷが必要になるのは、別途「特急券」が必要になるから。利用する電車に応じて「寝台券」「指定席券」「ライナー券」など…もう1種類必要になる券の名前はさまざまですが、とにかく乗車券とセットで使います。乗車券が無いと、どれも使い物にならないということですね。

先ほど、1枚の乗車券で行って帰ってきてしまおう、と書きました。もちろん、普通に乗車券を購入、ルートを設定すれば、ゆき・かえり2枚の乗車券が必要になります(いわゆる往復)。
今回の工夫は、乗車券が片道しかないこと。「行って帰って」の「行って」分しか無いのです。
でも、大丈夫。今回の乗車券の経由欄を確認してみましょう。経由が多すぎて一部は手書きですが…

再再掲。奥は指定席特急券です。

長岡・新幹線・東京・新幹線・新山口・山口線・山陰・舞鶴・小浜線・北陸・金沢・新幹線・
長野・信越・篠ノ井線・中央東

と記載があります。長ぇ。
JRの乗車券では、出発地→目的地の経路を自由に決めることができます。例えば東京→名古屋なら、
・東海道新幹線でサクッと
・中央線/中央本線にひたすら乗り続ける
・北陸新幹線で金沢へ→特急に乗り継ぐ
など…無限に考えることができます。極論を出すなら、別に東北に寄っても構わないわけです。

ですから、今回は新潟→東京の移動で山口や島根を経由するようなとても頭の悪い経路を組み、1枚の乗車券にしてやった、ということになります。

とはいえ、経路決めには条件が。それは、同じ駅を2度通ってはいけないということです。
当たり前ですね。片道を「行く」だけの乗車券なのに同じ駅に戻ってくるなんてのは、意味が分かりません。
ですから今回の経路は、始めの新幹線ゾーン(?)では山手線の東側を通っていきます。上野・東京・品川あたりですね。でも島根からの帰りは、中央線で新宿に突き刺さるように(?)到着。見事に同じ駅は通っていませんから、片道の乗車券にできるのです。

こだわりのワケ

ところで、どうしてこんなに拘って片道乗車券を作っているのか…ですが、理由はカンタン。
超お得だからです。
今回この乗車券を使用するのは計7日間。1日ごとに乗車券を分けて購入した合計金額と比較すると…

7日間バラバラ: ¥34,710(学割込)
通し片道乗車券: ¥20,240(学割込)

最強です。ほぼ半額です。なんで?というところですが、実は乗車券は、その距離が長くなるほど「1キロあたりの値段」が安くなっていきます。まとめ買いの方がお得なわけです。
50個お買得セット1500円!5個200円!のものを50個欲しいとき、そりゃあ前者を選ぶでしょう…みたいなものですかね。違いますかね。

もう1つ、寝泊まりどうするの?ですが、ある程度距離のある乗車券(一部例外)は途中下車ができます。今回の乗車券は自動改札を通らないので、有人改札で下車印なるハンコを押してもらい退場します。再入場の際には、その印を見せれば再び改札を通れるのです。
もちろん、乗車券には有効期間があります。基本的には、「乗車200km=1日」の感覚で期間が設けられます。今回の乗車券の距離は約2600kmなので、14日間使えます。余裕で帰って来られますね。

Webサイト「乗車券分割プログラム」大変優れもの。
存在を教えてくれた大学の同期に感謝です。

…2600km?????
ちなみに、東海道・山陽新幹線の東京↔博多が片道1170kmです。往復より長い。

…というわけで、準備話はこれくらいです(長すぎ)。とりあえずここまでありがとうございます(笑)。


本編に入る前にあと少しだけ。
今回この記録を書くきっかけとなった、同じような趣味を持つ大学の同期の記事をご紹介させて頂きます。
今年の夏休みは、根室→佐世保の最長(?)片道切符で日本を横断している、とか。
ぜひこちらの記事もご覧くださいませ。


それではようやく、総延長2600km超、山陽山陰を全力で愉しむ、壮大な旅の、はじまりはじまり。

旅の終わり、旅の始まり

東京への帰還

例のごとく新幹線の写真を撮らず(陳謝)

2023/8/3(木)
上越新幹線 とき300号 東京行
6:34 長岡→東京 8:12
途中下車① 東京

旅の始まりは、長岡花火の翌日から。
午前中の東京での用事に合わせ、親戚宅をいち早く飛び出していき、朝イチの新幹線に乗って帰京。
親戚宅の皆さま、毎年毎年そそくさと去ってしまいすみません。来年はゆっくりしたいな。

「天地人」が大好きです

例年、8/2,3の2日間はとにかく上越新幹線が超混雑します。JRもそんなことは百も承知で、臨時のとき号をこれでもかと走らせ、全力輸送体勢に入ります。それでもなお、指定席は全て満席が当たり前のレベル…おそるべし。

長岡花火当日昼。ダイヤが付いているのは全て臨時便。
つまり…
何もない平日はこうなります。大違い。

これだけ車両数使うなら1本くらい朝の帰りに合わせて臨時があるかな…と思っていたのですが、予想に反して朝の臨時電車は出ておらず。その結果なのか自由席は激混み。
一方、人混みとは真反対の10号車指定席に向かう私。帰りの指定席特急券を1か月前から確保していたのでした。単独勝利ですね(?)。

6:00開店のNEWDAYSで確保した朝ごはんを食し、そのまま泥のように眠り、気付くともう上野を発車していました。東京が終点でよかった。

そんなわけで東京に帰ってきて、この日は大学での用事のあとそのまま自宅へ。翌日から始まる6泊7日の大旅行に向け、荷物の準備です。

いざ、西へ

例のごとく新幹線の写真(略

2023/8/4(金)
東海道新幹線 のぞみ379号 新大阪行
13:39 東京→京都 15:51
途中下車② 京都

旅の始まり(2度目)は、日本で一番大きな駅、東京駅から。
予定通り午前中に東京にて用事を済ませて、ついに出発です。
本当はもう少し遅めの新幹線に乗るつもりだったのですが…そのお話はもう少し後の回にいたします。この日の目的地にも関わってくるお話です。

やっぱり映らない「新大阪」の文字。

この「のぞみ379号」もいわゆる臨時便で、夏から秋にかけてはかなりの頻度で運転されているようです。日によっては博多行きになることも。

乗車券の写真の手前に映る特急券をご覧の通りで、自由席に乗車。ホームの階段から遠い方にあたる2号車まで歩いたのですが、それでもなかなかの混み具合で窓際は空いておらず…仕方なく3列席の通路側(C席)に陣取りました。さすがにドル箱路線の繁忙期というだけあります。

平日の時刻表。
湘○新○ラインなどとは比較にならない本数

新横浜までで通路側もかなり埋まってきた自由席。次の停車駅である名古屋までは人の出入りが1時間以上無いので、PCを広げてプログラミングの課題を進めていました。車窓も見えないのでやむなし。
カタカタやっているとあっという間に1時間ほど経過し、愛知県に入って最初の新幹線駅・豊橋あたりまで飛んでしまいました。

…もはや全然関係のない話ですが、新幹線で通路側に座ったとき、窓側の方がデカいキャリーケースを足元に置いていると、不安になりますよね。
自分より早く降りる方で、その時自分が寝ていたらどうしようなあ…起こしづらいだろうなあ…などと思ってしまいます。分かってくれる方がいると良いのですが。

私の隣に座っていた方もデカいキャリーケースを足元に置いており、身体も非常にがっしりしていて(別に関係ない)、しかも乗っているのは新大阪止まりの新幹線。
名古屋で降りられる方かな…どうかな…と密かに思っていましたが、名古屋で隣を見るとAirPodsをお付けのままぐっすりでした。

いかにも夏らしい青空が見えますね

そんなこんなあり、無事定刻に京都駅に到着。例のごとく京都タワーの写真を撮ります。
京都上陸は既に生涯10回目近くになるうえ、京都タワーの写真も無限に出てくるのですが、いかんせん登ったことはありません。こういう方、結構いるでしょう。

京都駅の7階から。いかにも夏らし(略

京都駅からは在来線に乗り継いでいくのですが、しばらく時間があるので寄り道をすることに。とは言っても駅からは離れません。
7階にいる時点で察しの良い方はお分かりかもしれませんが…

いかにも京都駅らしい写真。
寄り道先は左上部分(10階)にあります。

そう、京都駅の「空中径路」です。上写真の左側にあるエスカレーターをひたすら上り、京都タワーを撮影した7階の東広場へ。さらに屋外のエスカレーターに乗ると辿り着きます。駅ビルの10階はこちらも有名な「京都ラーメン小路」となっており、全国各地のラーメン屋が立ち並ぶフロアと行き来できます。

どうしても人の往来が多く映り込みが発生するため、径路そのものの写真はお預けに。代わりに少し高いところから撮った京都タワーを。

また京都タワーがアルバムに増えました。

え?もっといい写真あるでしょって?
…無いんですよね、それが。
高所恐怖症なもんで、これ以上窓側に近寄れなかったからですよ(怒)
勇気を出して行っては見ましたが、ダメなものはダメでございました。
長い径路には「わー!たかーい!」とのたまふ子どもさんもいらっしゃいました。こちらはそれどころではありませんで。本当にひっぱたいてやろうk


さて、初日の途中ですが、今回の記事はここまでとさせていただきます。
ここまではとにかく写真を撮っておらず、退屈な記事を失礼いたしました…
そろそろ写真が増え始めますので、ご興味を持っていただけた方はぜひフォロー等していただけると嬉しいです!
同趣味の方は、こちらからもぜひ記事拝見させていただければと思います。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。
またお次の機会に。

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