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デオン・ギロの反抗期に関して(ネタバレあり)

デオンは幼少期から、実父から過剰な躾とも言える暴言を浴びせられ育ちました。 それゆえに、幼少期においてはびっくりするくらい寡黙で無表情で、たまにしか喋らない様なキャラクターでした。 そしてまた、彼の趣向も血を見る事を好む好戦的な性格へと変貌していきます。 しかしデオンは16歳の頃に、占い師イオの言葉により”自分が18の歳を最後に暗殺者Jに殺される”と予言をされている事を知ります。

これにより、自分のタイムリミットを知ったデオンは、いままで蓄積されていた鬱屈した思いを父にぶつけることを決意します。 デオンは暗殺者Jに殺される事を、ある意味で人生の救済と捉えていたところもありました。 彼に暗殺されるフィナーレを迎えるため、デオンは父の所属する政府軍と対する反政府軍に属し、やがて戦いの中で実父をその手にかけます。 下克上的な形で父を手にかけ、反政府軍として新たな権力を手に入れたデオンは、やがて新政府の精鋭部隊長となります。 そしてそれは皮肉にもデオンの父がかつての政府軍で就いていた職務と同じ立場でした。 精鋭部隊長となったデオンは、やがて亡命に至った神子のテオを追い、暗殺者ジルカースと出会います。 彼が予言にあった暗殺者Jだと悟ったデオンは、彼に自分の中にあった残酷な欲求をありのままぶつけます。 それはある意味で父に受け止めて貰えなかった甘えの一端でもありました。 彼は様々な意味でジルカースを救済と捉え、執拗に執着していきます。 彼の人生の行く末は、やがて二つに別れる分岐点があります。 どちらも手放しにハッピーエンドと言えるものではありませんが、彼であればたどり着くであろうエンディングです。 お気に止めていただけた方は、ぜひサイドストーリーだけでもお読みいただき、その顛末をご確認ください。

堕ちた神と同胞(はらから)たちの話
アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/novel/676314569/720740530

 
カクヨム


イラストまとめ
https://xfolio.jp/portfolio/karupastaro



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