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#067熊野⇒補陀落渡海⇒ジャータカ物語


前日に熊野のお話の続きになりました。
なかなか行きにくい立地ですが、
昨日のお話からもう少し日程を詳しくお話しました。

新大阪から特急くろしおで紀伊田辺駅まで、
そこからバスをつかって、熊野本宮大社へ。

そして本宮から速玉大社はJR新宮駅行のバス。
新宮駅より少し前の停留所でおりて、
速玉大社と神倉神社によりました。

その夜は新宮に一泊し、
翌朝JRで新宮駅から那智駅まで。
那智駅からは徒歩で、まず補陀洛山寺にお参りし、
そこから那智大社と瀧までだけは熊野古道を歩きました。

補陀洛山寺は、ここも世界遺産ですし、
駅からすぐですから
お立ちよりになることをお勧めします。
天台宗のお寺で、住職さんは補陀落渡海について
いろいろ研究もなさっているようで、
ゆっくりいろいろお話をしてくださり、
とても親切にしてただきました。

補陀落渡海、平安時代から千年ちかく
南海の果てにあると信じられていた観音浄土をめざして
釘をうって出られないようにした船の中に座って
出発したところでもあります。

こちらは古道の道しるべ👇

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沖縄などにも「にらいかない」といって
南の海の向こうに理想郷があるという他界観がありますが
それとはまた違う、捨身行、身を捨てる行でだったそうです。
個人的にはそんな自己犠牲は、いけませんよと思います。

密教は特に「身口意(しんくい)の三密修行」

経典で学ぶだけでなく
「身密(しんみつ)」本尊を現す「印(いん)」を手で結ぶことを
「口密(くみつ)」真言を、口で唱えることを
「意密(いみつ)」ご本尊の姿を心(意)に思い描くことを
さしていまして、行動も大切とされますが、
やはりここは譲れない、と思う話などをさせていただきました。

そして、捨身行について話していますと
仏教思想の『ジャータカ』物語
今昔物語にも同じモチーフのお話がはいっていますが
この中のウサギの話を思い出しました。
お釈迦様の前世の話などとも言われています。

👇こちらは那智大社までの古道

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歩くお供には名物、めはり寿司がぴったりでした。
お醤油が少しきついなと思ったのですが、
歩いて汗をかいていると丁度良かったという所でしょう。

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那智の滝をもう一度

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そして最後にジャータカ物語についてを少し話させていただきました。
おまけに子ども時代に、ジャータカを勘違いしていたお話も。
音声でお聞きいただければ嬉しいです。



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