乙女座の別の顔は守護星水星ヘルメスの側面～ギリシャ神話から
2022年8月23日処暑12時16分
ここから占星術でも太陽が乙女座にはいります。
乙女座生まれの皆さんお誕生月おめでとうございます。
そして去年は乙女座についてやその神話をご紹介したので
今年は守護星に関するお話をします。
守護星水星の神はヘルメス
乙女座の守護星は水星です。
そして水星の神といえば
ギリシャ神話ではヘルメス
ローマ神話ではメリクリウス
英語ではマーキュリー
と呼ばれます
今日はヘルメスとよびます。
神様としては知恵の神、伝令の神、冥府への案内者
等が有名なところですが
以前にもお話したことありますが
まだ赤ちゃんのヘルメスは生まれたその日に
アポロンの牛を盗んだこともあるためか
盗賊の神とも言われています。
いろいろなものの神様と言われている
たくさんの顔を持つ神様です。
アポロンの牛を盗んだ話こちら👇
父はゼウス 母はマイア
さてこのヘルメス、
全能の神ゼウスの一番末の息子です。
これも以前お話しましたが
老夫婦が一緒に木になる神話、
私が幼少期から一番好きで憧れる神話に
「バキウスとピレモン」というものがあります。
この時にもゼウスに帯同、
他にも、かなりあちこち一緒について回り、
ゼウスのお気に入りだったようですね。
バキウスとピレモンの記事はこちら👇
さてではこのヘルメスのお母さんは、
といいますと
実はゼウスの奥様はかのヘラではありません。
それは大変！！！
ギリシャ神話をご存じの方は
きっとそう思うことでしょう。
ヘラといえば、嫉妬深くて
浮気が多いゼウスの相手や、子どもまでもを
徹底的にやっつけたり、こらしめて、
なかなか執念深くて、怖い所もある女神です。
しかし、このヘルメスは、なんとのびのび活躍していることか。
ここが不思議なところです。
ヘルメスの母は巨人アトラスの娘であるマイアといいます。
勿論、父はゼウス。
ちなみに巨人アトラスは、
地球を支えることになる神話がありますから
ご存知の方も多いかもしれません。
そのアトラスの娘が母、
つまりヘルメスのおじいちゃんはアトラスです。
更には、マイアは自分も含めて7人姉妹です。
そしてここにも恋物語があるのですが
今日はそっちまでいかずに
ヘルメスのことだけにしたいと思います。
ともかく、普通ならヘラは、
このヘルメスのこともどこかへ葬ったり、
難題をふっかけたりしそうなのに、
なぜか自分の用事を頼んだりして
なんと、結構可愛がっているのです。
ゼウスが恋人に産ませた子
ヘラ以外の女神が生んだゼウスの子の中では
ヘラの迫害から唯一逃れた存在と言えるかもしれません。
音声はこちらから聞いてください👇
あのヘラにも愛された理由～戦略家ヘルメス
ではそれはなぜか、
それは、ヘルメスが赤ちゃんの時から知恵者だったからです！
上記しましたが、誕生したその日に
兄にあたるアポロンの牛をまとめて盗んだのですから
恐るべき赤ちゃんです。
アポロンとヘルメスのお話はこちら👇
ここにも策がありました。
ヘルメスが生まれたころ、
実はヘラは、アレスという子を生んでいます。
アレス、それは火星の神、戦いの神、軍神と言われています
ローマ神話で言えばマルスです。
余談ですがジェッターマルスという
アトムの弟みたいな手塚治虫さんの漫画がありました。
あのマルスですが、 ギリシャ神話の呼び名はアレスです。
何がおきたかといいますと、
あろうことか赤ちゃんのヘルメスは、
この赤ちゃんの時のアレスと入れ替わって
ヘラのお乳を飲んだのだそうです。
いわばヘラを乳母にしたわけです。
そのため、さすがのヘラも情が移って
つい可愛がってしまったとか。
ヘラは自分の内輪に関してはとても愛情を注ぐグレートマザー。
可愛い我が子には一生懸命になりますが、
マイナス面がでる内輪以外は敵とみなす、
こういうことに繋がるのでしょう。
でも受け入れるとこうなるのですね。
ヘルメスの別は顏と双子座乙女座のそれぞれの顏
ヘルメスは神々からの命令をもって
地上へおりて、それを成す神でもあります。
たくさんの神様から重宝がられます。
ちょっとちゃっかりしていますが
多くの神様に愛されてもいます。
ただ、このように様々な面があるのは
古くから伝わった各地やあれこれの神様が
一緒にされてるからという説もあります。
そこはともかく、この傾向は、
水星を守護星とする双子座と乙女座の
両方にも共通するかもしれません。
（水星は双子座、乙女座二つの星座の守護星です。）
ただ、このちゃっかりな面は双子座、
そして冥界に案内する者というこちらの側面が乙女座に
大きく働いているように思います。
ちなみに、
英雄ヘラクレスが冥界に戻る時にもつきそってあげたたヘルメス。
また、人の眠気を支配して眠らせたり
魂の案内人ともいわれたりもします。
例えば、乙女座はわりと
理知的で分析的で、知性派であると思われがちですが
案外、いわゆるスピリチュアル的なことに
大きなセンスを持つ星座でもあります。
勿論、いつも言う通り、
必ずしもではないですが、
他の星座も含めてお伝えすると
太陽と月が
魚座、射手座、 乙女座、 山羊座、 蠍座 の
どこかにはいって組み合わさっていると
敏感、感応しやすい心質と言われます。
また、魚座、乙女座、射手座は
受け身が多いですが、
感受性はかなり強い方だとよく言われます。
このあたりも、意外とこのヘルメスの
冥界や眠りのキーワードと繋がっている気がしています。
この霊的資質の傾向は
またそのうち整理してお話してもおもしろそうでだなと思いますので
勿論それがすべてではありませんが
いくつかのパターンをお話したいと思います。
去年の乙女座についての記事はこちら👇
今の星空：アレスの火星と木星の乙女座への影響
最後に、先にお話したアレスについてですが、
こちらは火星の守護星です。
恋多き神であり、不倫を公にさらされる事件や、
喧嘩っ早いわりに、負けて助けられたり
いろいろマイナスな要素が神話では語られます。
その火星は、今、実際の星位置として（2022.8.23時点）
双子座宮に入っています。
知性やコミュニケーションの双子座に火星ですから
ちょっと落ち着きがなくなりがちだったり
安直に行動したり、欲求に忠実すぎたり、
ついズバッとモノを言ってしまったりとか、
そういう所は気をつけたい所です。
けれどよく遣えば、観察眼や率直な表現力が伸びたりします。
また、焦点を定めれば行動エネルギーとしてしっかり使えます。
特に双子座の真ん中くらいまでに生まれた人は
新しい事にチャレンジもいいかもしれませんね。
また、今、木星は魚座宮に戻りつつあります。
そこで、何か新しいことをしたかったのになあと
ちょっと出遅れた感じがする乙女座の方いらっしゃったら、
新しい展開の好機ですから違う顔をだしてみることを
お勧めします。
ということで今日は乙女座の守護星水星、
そしてその守護神ヘルメス（別名メルクリウス）についての
別の顏のお話でした。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
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