見出し画像

“痛い”映画チームの作り方

皆さんは、役者やスタッフをどうやって集めていますか?

時代とともに、集め方・手法もどんどん変わっていきますが、そんな中でも、変わらないものもあります。

それは、“こうやってはいけない”という部分

今回はそんなお話です。


僕が映画を作り始めた、一番最初の頃のこと。

とにかく大きい作品が作りたくて、必要だな、と思った人間を一人一人探していきました。

そもそも、どんな人がどこまで必要なのか、全体像がまったく把握できていない状況。

その頃僕は、映画から離れて、学生演劇をやっていました。

役者として楽しんでましたが、やはり作り込む映画の方が性にあってたみたいでした。

舞台が一つ終わると、みんな熱が覚めやらず、集まるわけです。

「僕らで舞台やろうよ!」

「次、何かやろうよ!」

となるんですね。

皆、演じたくてうずうずしてるんです。

そこへ、

「映画はどう?」

と僕が言うわけです。

僕の一番最初の映画人脈は、舞台役者たちでした。

舞台役者と、映像役者の違いとか、そんなものは全く知りません。

とにかく、気が向いたら声をかけました。

当時は、フェイスブックはおろか、インターネットだってまだそんなに身近じゃなかった。

だから、紹介、というのが唯一の人と知り合う手段でした。

役者は、役者の知り合いを連れてきます。

そうやって作品を作り始めました。

気づいたら、役者が20人にスタッフ僕一人、という構成。

ありえないです。

でも、気づかなかったんです。それがおかしいことに。

目の前に作りたい脚本があって、役に合う人を探す。それだけ。

さすがに大変だし、段取りもひどいんです。無駄も多すぎる。

「自分のキャパを考えろよ」と何人か去っていきました。


お手伝いとして、人を呼びました。

映画のことなんて、何も知らないけど、面白そうだから、という人たち。

買い出しと、荷物番くらいしか頼めないんですよね。

結局、

大勢が集まって、

僕一人がテンパって、

僕一人がちょこちょこちょこちょこ走り回るような撮影風景。


この辺りのことを、アドバイスしてくれる人がいたら、全然違っていたと思います。

こんな原稿を書きながらいつも思うのは、昔の自分に読ませてやりたい、ということなんです・・・。


■iPhoneで動画を作る著書です!

書店で見かけたらぜひ手に取ってみてください!!
Amazonでもぜひ!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?